2016年9月8日(木)~9月10日(土)、Rubyの大規模カンファレンス
「Ruby Kaigi 2016」が京都で開催されました。
以下、参加した弊社毛利 啓太のレポートです。
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Fusic 毛利です。
「Ruby Kaigi 2016」に参加してきましたので、その模様をお伝えいたします。
当社からは、杉本 慎太郎、小山 健一郎、山本 光彦、南部 晃史、私の
5名が参加しました。初参加です。
今年は京都で開催ということで、眠い目をこすりながら朝6:30の新幹線に乗って向かいました。
開催場所は国立京都国際会館。
毎年世界的なカンファレンスが開催されるだけあって、立派な建物です。
メインホールは驚くほど大きく、芸術的な空間が広がっており、大きなスクリーンにも圧倒されます。
各座席それぞれに、エンジニアの生命線とも言えるコンセントが備え付けられており、
心にゆとりを持てる会場でした。
参加者は1000人程度とのこと。
日本だけでなく海外からも多数参加されていました。
カンファレンスでは、合計40ものセッションがありました。
Ruby3の大規模な変更に関する方向性の説明、今年リリース予定のRuby2.4での実装項目の説明、
Rubyを使ったソフトェアの紹介など、さまざまな切り口でRubyを味わえるセッションばかりです。
どれも非常に興味深く、勉強になる内容でした。
せっかくなので、各々が最も印象に残ったセッションをご紹介します。
■A proposal of new concurrency model for Ruby 3
http://www.atdot.net/~ko1/activities/2016_rubykaigi.pdf
- 杉本/毛利
Ruby3において、処理の並列実行を行うための新たなモデル"Guild"についてのお話。
並列処理は制御やデバッグが難しく、昔から議論がなされてきた分野ですが、
それに対する新しい考え方が入っており、ワクワクする内容でした。
■How DSL works on Ruby
http://www.slideshare.net/hsbt/how-dsl-works-on-ruby
- 小山
RubyはDSL(Domain Specific Language)が作りやすく、様々なRuby製DSLが実用されています。
このセッションでは、DSLの実装パターンの紹介から入り、
(スピーカーのhsbtさんがメンテナンスされている)Rakeのバージョンアップ時の考えなどの
お話がありました。Rubyで、主にDSLにお世話になっている身としてはとても勉強になりました。
■Learn Programming Essence from Ruby patches
https://speakerdeck.com/takkanm/learn-programming-essence-from-ruby-patches
- 山本
Rubyに寄せられるパッチを読んでいくことで、プログラミングの勉強ができるというお話。
「プログラミングの知識とは?」という問いかけから始まり、知識と実践が伴っていない場合があるが、
その乖離をなくすアプローチの一つとしてRubyのパッチを読むことを推奨されていました。
パッチという、ほどよいコード量のため理解の負担がそこまで大きくないこと、かつ、
言語がどのように実装されているのかがわかるため、実践的な知識を深めるための
取っ掛かりとしては大変有用だと感じました。
■It's More Fun to Compute
-南部
Rubyで音楽を奏でるデモンストレーションが主なセッションで、
「楽しく書ける言語で楽しいモノを作る」を体現したセッションだったと思います。
セッションで紹介されていた「Sonic Pi」をその場でインストールして、帰福後もずっと遊んでいました。
何か作りたくなるセッションでした。
セッション全てに共通していたことが、「OSSである」ということでした。
つまり、誰でも使えるのはもちろん、誰でも参加できるということです。
Rubyに貢献する方法を説明するセッションもあり、Rubyという言語を中心としたコミュニティは
思っていた以上に広く開かれているのだと実感しました。
私も何らかの形で還元ができればと思います。
また、会場には20名以上のRubyコミッタの方々が参加されていました。
何人かとお話することができ、大きな刺激を受けました。こういったことができるのも、
(地方に住むエンジニアにとっては)大規模カンファレンスに参加するメリットの一つですね。
と、ここまでがメインのセッションの話ですが、
もちろんそれだけでなく、ほかにもたくさんの楽しめる要素があり、満喫してきました。
<3日間ともおいしいお弁当が出る!>
Ruby Kaigi開催期間中、3日間ともお弁当が出ます。
特に、2日目のお弁当は面白い仕掛けがしてあり…。
Qiitaに記事を投稿しておりますので、ぜひ下記をご覧ください。
※Ruby Kaigi 2016 2日目 お弁当のアレ
また、広々とした庭で食べるお弁当は美味しかったです。
<書籍販売+サイン会がある!>
サイン会では、「ルビィのぼうけん」を購入し、訳者の鳥井雪さんにサインしてもらいました。
子どもが大きくなったら一緒に読もうと思います。
<懇親会でいろんな人と話せる!>
1日目と2日目の夜は懇親会に参加しました!
たくさんのRubyistの方々とお話をして、刺激をもらいつつ楽しい時間を過ごしました。
最後に、この素晴らしいカンファレンスを開催してくださいました運営の方々、
スポンサー各社様、話し相手になってくださったRubyistのみなさま、ありがとうございました。
来年も是非参加できればと思います!
※補足)帰りの新幹線で、ちょうど広島駅に止まったときに広島カープの優勝が決まりました。
すごいタイミング。おめでとうございます。
「Ruby Kaigi 2016」が京都で開催されました。
以下、参加した弊社毛利 啓太のレポートです。
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Fusic 毛利です。
「Ruby Kaigi 2016」に参加してきましたので、その模様をお伝えいたします。
当社からは、杉本 慎太郎、小山 健一郎、山本 光彦、南部 晃史、私の
5名が参加しました。初参加です。
今年は京都で開催ということで、眠い目をこすりながら朝6:30の新幹線に乗って向かいました。
開催場所は国立京都国際会館。
毎年世界的なカンファレンスが開催されるだけあって、立派な建物です。
メインホールは驚くほど大きく、芸術的な空間が広がっており、大きなスクリーンにも圧倒されます。
各座席それぞれに、エンジニアの生命線とも言えるコンセントが備え付けられており、
心にゆとりを持てる会場でした。
参加者は1000人程度とのこと。
日本だけでなく海外からも多数参加されていました。
カンファレンスでは、合計40ものセッションがありました。
Ruby3の大規模な変更に関する方向性の説明、今年リリース予定のRuby2.4での実装項目の説明、
Rubyを使ったソフトェアの紹介など、さまざまな切り口でRubyを味わえるセッションばかりです。
どれも非常に興味深く、勉強になる内容でした。
せっかくなので、各々が最も印象に残ったセッションをご紹介します。
■A proposal of new concurrency model for Ruby 3
http://www.atdot.net/~ko1/activities/2016_rubykaigi.pdf
- 杉本/毛利
Ruby3において、処理の並列実行を行うための新たなモデル"Guild"についてのお話。
並列処理は制御やデバッグが難しく、昔から議論がなされてきた分野ですが、
それに対する新しい考え方が入っており、ワクワクする内容でした。
■How DSL works on Ruby
http://www.slideshare.net/hsbt/how-dsl-works-on-ruby
- 小山
RubyはDSL(Domain Specific Language)が作りやすく、様々なRuby製DSLが実用されています。
このセッションでは、DSLの実装パターンの紹介から入り、
(スピーカーのhsbtさんがメンテナンスされている)Rakeのバージョンアップ時の考えなどの
お話がありました。Rubyで、主にDSLにお世話になっている身としてはとても勉強になりました。
■Learn Programming Essence from Ruby patches
https://speakerdeck.com/takkanm/learn-programming-essence-from-ruby-patches
- 山本
Rubyに寄せられるパッチを読んでいくことで、プログラミングの勉強ができるというお話。
「プログラミングの知識とは?」という問いかけから始まり、知識と実践が伴っていない場合があるが、
その乖離をなくすアプローチの一つとしてRubyのパッチを読むことを推奨されていました。
パッチという、ほどよいコード量のため理解の負担がそこまで大きくないこと、かつ、
言語がどのように実装されているのかがわかるため、実践的な知識を深めるための
取っ掛かりとしては大変有用だと感じました。
■It's More Fun to Compute
-南部
Rubyで音楽を奏でるデモンストレーションが主なセッションで、
「楽しく書ける言語で楽しいモノを作る」を体現したセッションだったと思います。
セッションで紹介されていた「Sonic Pi」をその場でインストールして、帰福後もずっと遊んでいました。
何か作りたくなるセッションでした。
セッション全てに共通していたことが、「OSSである」ということでした。
つまり、誰でも使えるのはもちろん、誰でも参加できるということです。
Rubyに貢献する方法を説明するセッションもあり、Rubyという言語を中心としたコミュニティは
思っていた以上に広く開かれているのだと実感しました。
私も何らかの形で還元ができればと思います。
また、会場には20名以上のRubyコミッタの方々が参加されていました。
何人かとお話することができ、大きな刺激を受けました。こういったことができるのも、
(地方に住むエンジニアにとっては)大規模カンファレンスに参加するメリットの一つですね。
と、ここまでがメインのセッションの話ですが、
もちろんそれだけでなく、ほかにもたくさんの楽しめる要素があり、満喫してきました。
<3日間ともおいしいお弁当が出る!>
Ruby Kaigi開催期間中、3日間ともお弁当が出ます。
特に、2日目のお弁当は面白い仕掛けがしてあり…。
Qiitaに記事を投稿しておりますので、ぜひ下記をご覧ください。
※Ruby Kaigi 2016 2日目 お弁当のアレ
また、広々とした庭で食べるお弁当は美味しかったです。
<書籍販売+サイン会がある!>
サイン会では、「ルビィのぼうけん」を購入し、訳者の鳥井雪さんにサインしてもらいました。
子どもが大きくなったら一緒に読もうと思います。
<懇親会でいろんな人と話せる!>
1日目と2日目の夜は懇親会に参加しました!
たくさんのRubyistの方々とお話をして、刺激をもらいつつ楽しい時間を過ごしました。
最後に、この素晴らしいカンファレンスを開催してくださいました運営の方々、
スポンサー各社様、話し相手になってくださったRubyistのみなさま、ありがとうございました。
来年も是非参加できればと思います!
※補足)帰りの新幹線で、ちょうど広島駅に止まったときに広島カープの優勝が決まりました。
すごいタイミング。おめでとうございます。