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イベントレポート「RubyKaigi 2018」#南部レポ

2018.06.15

イベントレポート

2018年5月31日(木)〜6月2日(水)、Rubyの大規模カンファレンス
RubyKaigi 2018」が仙台で開催されました。

以下、参加した弊社南部 晃史のレポートです。

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RubyKaigi 2018に南部、渡辺岡嵜の3名で参加してきました!
事細かなセッションの内容は私が書くよりも、セッションがYouTubeにアップされたり、
参加したRubyistがQiitaに書いてくれたりと、様々なところに情報があると思いますので、
このレポートでは軽く触れるだけにとどめようと思います。

まつもとゆきひろ氏(通称: Matz)のキーノートを聞くためには、
RubyKaigi初日の始発の飛行機に飛び乗っても間に合わなかったため、前日に仙台入りしました。




当初、「せっかくだから夜ご飯は仙台で牛タンを食べよう!」と思っていたのですが、
21:00過ぎに到着したため、仙台に行ったことのある社員に教えてもらった美味しい牛タン屋さんは
すでに閉まっているという、なんとも悲しいことに。

急遽、Twitterで一緒に飲めるRubyistを募集したところ、「一緒に飲みましょう!」とお声がけがありました。
初日に一緒に飲んだ方の中には南部と同じ高校の卒業生もいて、合縁奇縁を実感しました。




【1日目(5/31)】

前日に結構飲んだにもかかわらず最高の目覚めで迎えた朝。
会場までそれなりに距離があったのですが、仙台駅近くのホテルから徒歩で向かいました。




雨の予報でしたが、曇天の下、なんとか雨には降られず、会場に到着しました。






Matzのキーノートは「箴言」というタイトルで、ことわざに絡めながら
Rubyが大事にしていることなどをトピックとして話していました。

・名は体を表す => 命名の大切さについて
・時は金なり => 生産性・実行時パフォーマンスについて
・塞翁が馬 => Rubyが流行るまでのいろいろについて

RubyKaigiに参加するのは3回目になりますが、毎年のようにRubyに型宣言が必要かという話が出ています。
Matzは一貫して、静的コード解析が進化した未来の世界を見据え、
他の言語の仕様と比較して踊らされる必要はないとの立場を取っているように見受けられました。

私としては「Hijacking Ruby Syntax in Ruby」というタイトルのセッションが面白かったです。
実際に仕事で使うと怒られそうな黒魔術の作り方の話でした。
Binding#local_variable_setやTracePointなどの普段あまり利用しないメソッドを使って
いろいろな便利機能を追加する話にはRubyの柔軟性を感じました。(物は言いようかも知れません)

夜はOfficial Partyが開かれて、Rubyist達が懇親していました。
弊社の3人組も例にもれず、たまたま隣にいた人にビールをついで乾杯して、
どんなお仕事をされているかなど、たくさんお話しました。
外国からいらっしゃった方とも話して、意外と英語でもちゃんとコミュニケーションが取れたことで自信がつきました。
(この自信が最終日のハチャメチャにつながるなんて…この時は思いもよりませんでした…)




Official Partyの直後、ヒッチハイカーのように二次会に行く人を募集したところ、
なんと弊社3人を合わせて10人も集まってくださいました!
恥を忍んで募集してよかったです。
「二次会行きたい方はこちら!」とお声がけを手伝ってくださったRubyKaigiスタッフの方もありがとうございました。




【2日目(6/1)】

この日は心なしか弊社でも採用実績のあるmrubyの話題が多かったような気がします。
いくつか採用事例も聞くことができたので、今後、弊社でも採用する機会が増えるかもしれません。
最終セッションは毎年恒例になっている「Ruby Committers vs The World」というRubyコミッターの方々が
今後のRubyについて語るものでした。
Rubyを作っている人たちの裏話が聞けるセッションなので、毎年楽しみにしています。
例年どおり、実のところ「Ruby Committer vs Matz」の様相を呈していました。

夜はアジャイルウェアさんが主催のドリンクアップに参加しました。
ここでも合縁奇縁。
大学時代つながっていた友人と再会したり、大学の学部まで同じ後輩にも会ったり。世の中狭いものです。
その後、やはり有志のみで二次会、三次会に行きました。
遠く離れた地で働いている知らない人と話すといろいろな発見があって面白いです。




【3日目(6/2)】

初日の曇天が嘘のように晴れ渡る空でした。
3日目は弊社渡辺が登壇する日でもあります!
「LuaJIT as a Ruby backend.」というテーマで堂々と発表し終えました!




また、個人的にはSonic PiというRubyで音響生成ができるツールのセッションが面白かったです。
一昨年、京都で開かれたRubyKaigiのSonic Piのセッションを聞いて、触り始めてから
だいぶご無沙汰だったのですが、今回のセッションで熱が再び訪れました!
最終セッションは「TRICK 2018(FINAL)」という超絶技巧プログラミングのセッションです。
もうこれはソースコードを見て、実際に動かしてみないと感動はわかりませんので、
ぜひ、https://github.com/tric/trick2018 のソースコードをcloneして試してみてください!

最終日という感傷に浸る暇もなく、AfterPartyに移動しました。
ものすごい数の人です。
翌日は日曜日だということもあり、大盛り上がりでした!
最後あたりに話していた人と例によって二次会、三次会に向かい、
英語でコミュニケーションが取れる!という自信から、四次会では外国から来た方々とカラオケで熱唱。
翌日は声が枯れていました。


* * *


振り返ると、結局毎日牛タンを食べていました。とにかく美味しかったです。
初日に一緒に牛タンを食べに行った方々、快く受け入れてくださってありがとうございました!
会社のみんなには、美味しさのおすそ分けとして、牛たん塩味の「うまい棒」をお土産に買いました。

何はともあれ、来年のRubyKaigiは福岡で開催です!
いいラーメン屋も居酒屋も知っていますので、ぜひ、お越しの際はお声がけください!