2019年7月26日(金)、九州ソフトウェアテスト勉強会様のご協力のもと、
テストセミナー「はじめてのテスト講座~初心者向けソフトウェアテストのお話~ in Fusic」を開催しました。
以下、参加した弊社技術開発部門の伊藤 紗慧によるレポートです。
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こんにちは、Fusicの伊藤 紗慧です。
今回、お手伝い的な立ち位置として本勉強会に参加しました。
実は2017年に一般参加していまして、今回が2回目の参加となります。
このレポートでは特に本勉強会の特徴であるワークショップに絞って紹介します。
講演資料が公開されていますので、ぜひ合わせてご覧ください。
https://www.slideshare.net/rinakume9/2019-158289469
まずは1つ目のワークショップです。
このワークショップでは『立ち位置が変わると同じ製品でも重要視する箇所が変わる』ということを
体験する内容となっています。
写真は当日の参加者の意見をメモしたものです。
ワークショップのお題は"あるペンをそれぞれの立ち位置(立場)で製品の観点を挙げてください"というもの。
※それぞれの立ち位置
A:市場・顧客、B:製品企画、C:設計・開発、D:テスト
このワークショップでは毎年新しい視点が出てきます。
今回初めて出た視点としては以下のものがありました。
- 4色+シャープペンまでついている
- 右利きでも左利きでも使いやすい
2つ目のワークショップは"マイヤーズの三角形"というお題でした。
「次のプログラムをテストするのに十分と思われる一連のテストケースを書き記してください」
このワークショップでは『簡単そうな問題でもテストの抜け漏れは発生する』
『簡単そうな問題でもテストパターンはたくさんある』ということを体験できました。
【余談①】
「マイヤーズの三角形って何?」という方は、
まつさんが書かれている「テスターちゃん」という漫画をぜひご覧ください。
4コマ漫画でわかりやすく描かれています。
◆テスターちゃん【4コマ漫画】
http://testerchan.hatenadiary.com/entry/2017/06/11/203425
【余談②】
マイヤーズの三角形の解としては"14ケース"とマイヤーズ氏は著書
「ソフトウェア・テストの技法 第2版」の中で書かれていますが、
これについては様々な議論があるようです。
気になる方は以下をご参考ください(講演資料 25ページにあるURLと同じものです)。
◆マイヤーズの三角形問題を勉強会でするよーって言ったら、
思ってたより色々大変だということを教えてもらって深かったときの話
◆三角形問題で必要なテストケース数
http://a-lifelong-tester.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-caee.html
◆三角形問題のテストの考え方いろいろ
http://a-lifelong-tester.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-790a.html
毎年満員となっている本勉強会ですが、今年も40人を超える方々にご参加いただきました。
たくさんの方々がソフトウェアテストに興味を持っているようで、いちテストエンジニアとして嬉しい限りです。
毎回違う方にご参加いただいているため、毎回新しい観点に気付けるということも
この勉強会に繰り返し参加する楽しみだと感じました。
最後になりますが、九州ソフトウェアテスト勉強会の福田 里奈様、
並びにご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました。