2020年1月9日(木)、FusicにてAWS re:Invent Recap with Serverless in Fusicを開催いたしました。
以下、勉強会に参加した弊社先進技術部門 機械学習チーム・mockmockチーム
部門長/プリンシパルエンジニア 杉本 慎太郎のレポートです。
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こんにちは、先進技術部門の杉本です。
今回は弊社にて開催した「AWS re:Invent Recap with Serverless in Fusic」の様子をレポートします!
本イベントは、昨年2019年末に開催されたAWS re:Inventのアップデートを振り返るreCapとして、
弊社セミナールームにて2020年1月9日に開催したものになります。
AWS re:Invent 2019でのアップデートやカンファレンスの様子に加え、Serverless要素が多めになっていました。
AWS re:Invent2019 Launch Announcement Highlight
スピーカー:アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社 西谷 圭介氏
re:Invent 2019というカンファレンスの全体像と、大量リリースされたアップデートのうち、
西谷さんがピックアップしたいくつかのサービスを詳しく説明いただきました。
最後は駆け足でちょっと時間をオーバーしましたが、最初のアイスブレークの「冬キャンプ」の話で
会場が和んだ雰囲気になったのは、さすがだなと思いました。
各地で開催されるreCapが終わった後に発表資料は公開されると聞いておりますので、
大量のおまけページをじっくり読める日を心待ちにしています。
※おまけページは噂では100ページ以上あるようです!
ちなみに、このセッションでのパワーワードは
「なぜ冬にキャンプか?冬は服を着れば暖かくなるけど、夏は脱いでも暑いじゃん。」です。
AWS Serverless Services update
スピーカー:アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社 下川 賢介氏
re:Inventでのアップデートのうち、Serverlessにフォーカスした内容のセッションでした。
弊社でも盛り上がったRDS Proxyがやはり話の中心で、その他Lambdaの重要なアップデートを分かりやすく、
解説いただきました。
AWSとして少しずつ改善してきたSeverlessのパーツが揃った感じを受けました。
下川さんのセッションについても各地のreCap後に資料公開されるとかしないとか言われていました。
資料が公開されたら、もう一度じっくり読み返したい内容でした。
個人的には、API Gatewayの新しい機能「HTTP API」について、機能を勘違いしていたことに
気付けた点が一番の収穫でした。使うことはない機能だなと勝手に思い込んでいたので…。
Ruby on JetsとRDS Proxyを使ってRailsアプリをサーバレス化してみた
スピーカー:Fusic 岡嵜 雄平
まるで話す内容を事前に下川さんと調整していたかのような、華麗なパスを受けた弊社岡嵜によるセッションです。
弊社の中でもいち早くRDS Proxyのアップデートに反応し、試していました。
今回は個人的にRuby on Railsで作っている社内サービス「nicole(ニコル)」をRuby on Jetsに移行して、
RDS Proxy経由でデータベースにRDSを使ってみたという内容でした。
詳しくはスライドが公開されているので、ご興味ある方はぜひご覧ください。
うまくいかなかったと発表していたRDS Proxyの問題は、今もAWSサポートと相談しながら調査を進めているようです。
続きの発表が楽しみですね。
APIサーバにFargateとS3 Selectを採用するまでの過程のお話
スピーカー:Fusic 内田 大順
最後のセッションは、弊社内田が実際の案件でどのようにアーキテクチャを決定していったのか、という話をしました。
タイトルからも分かるように、あまり聞かないAWSサービスの組み合わせに最終的にたどり着いたようです。
API経由のデータ検索にS3 Selectを使ったというのは面白い発想だなと思いました。
世にベストプラクティスとして様々なアーキテクチャが公開されていますが、
全てそのままにはいかず、プロジェクトごとに制約があります。
そういう時に技術の引き出しをもっていること、メリット・デメリットを把握していることが
重要だと再確認できる内容でした。
S3好きの自分としては、非常に楽しくセッションを聞くことができました。S3サイコー!(笑)
懇親会
懇親会
セッション終了後はそのまま同じセミナールームで引き続き、飲食しながら各々自己紹介をしたり、
アップデートについて話をして自由に過ごしました。
スピーカーから一方的に話を聞くだけではなく、このようなカジュアルに話ができる場があるのはいいですね。
おわりに
私が参加した2014年のre:Inventでは、LambdaやAurora、Codeファミリーが誕生した年でした。
その時はまだServerlessのような言葉は聞いたことがありませんでした。
それから5年の間にアップデートされてきた多くのサービスの点と点が繋がり、
遂に完成した!ということを改めて感じ取ることができました。
これからもAWSからたくさんのアップデートが出てくるのを楽しみに、
新しい技術やアーキテクチャや考え方をキャッチアップしていきたいと改めて思いました。
みなさまに新しい情報を提供できる機会をつくって発信していきたいと思いますので、
今後もFusicが開催する技術イベントをどうぞお楽しみに!