今回は、Fusicが提供する連絡サービス「sigfy(シグフィー)」を公立高校で初めて導入された、
福岡県立西田川高等学校様にインタビューを行いました。
福岡県立西田川高等学校様は、
令和3年度入学生から「フレックス型単位制高等学校」となりました。
現在は、全日制と定時制単位制が併置されていますが、令和5年度に完全移行となります。
今回は導入前に懸念していた課題から、「sigfy」の学校での運用、
そして実際に導入してから課題解決に至るまでのお話しをお伺いしました。
<インタビュイー>
福岡県立西田川高等学校
・宮原 清 校長先生
・大串 知子 教頭先生(定時制単位制)
・大村 雅三 先生
・中島 達也 先生
<インタビュアー>
株式会社Fusic プロダクト部門/チームリーダー 船越 将一
船越:本日はよろしくお願いします。まずは、sigfyを導入する前に抱えていた課題について教えてください。
大串先生:はい、導入前の課題ですが、単位制の場合、
朝や帰りのホームルームがなく、
ホームルーム活動は週に1時間のみなので、緊急時や個別に連絡をとりたいとき、
また講座ごとに授業の連絡をしたい場合などに
生徒とのコミュニケーションがすぐにとれないことが課題でした。
この課題を解決するためにsigfyの導入を決め、今では緊急時の対応を含め、
生徒との円滑な連絡システムが実現していると感じています。
当初はsigfyだけの連絡となってしまうのではないかという懸念もあったのですが、
先生方はsigfyのみの連絡やコミュニケーションではなく、
本人や保護者からの連絡の内容に応じて、折り返し電話連絡や家庭訪問を行なったり
電話や家庭訪問等の時間の連絡に使用したりなど、
生徒や保護者とより良いコミュニケーションを図るためのツールとなっています。
船越:定時制単位制での導入は今年からの試みだと思いますが、そういった課題が事前にわかっていたのは、先生方の経験からくるものだったのでしょうか?
宮原校長先生:そうですね。
特に生徒が使用する端末をどうするかについては早くから検討を重ねていました。
以前勤めていた学校では、生徒が使用できる専用端末は数台設置されていましたが
大人数の生徒には対応することができず、十分ではありませんでした。
また、本校では専用端末の設置はできなかったため、
生徒も自身のスマートフォンを使用できるsigfyは大変魅力的でした。
船越:そのほかに期待していたことはありましたか?
大串先生:事前にご案内いただいていた「アンケート機能」には期待をしていました。
簡易なアンケート実施のほかにも、授業で配布するプリントへの回答も可能なので
自由度の高い運用ができそうだと感じていました。
また、sigfyのサポート体制も期待していたことのひとつです。
システムの使用方法など、生徒や保護者からの問合せはすべて
sigfyサポートで対応いただけるので、安心して利用することができています。
船越:sigfyのサポートについてもご満足いただけているということですね。ありがとうございます。ご導入開始後、数か月間ご利用いただいていますが、実際に現場の先生方の反応はいかがでしょうか。
大串先生:当初の想定以上に、先生方の利用頻度が高いと感じています。
生徒、保護者がそれぞれアカウントを持っているため、
個別でご連絡することも可能ですし、開封状況の確認ができることも良い点だと感じています。
また先生方によって使用方法も様々で、授業のプリントを配布したり
進路の説明会を開催するにあたって事前質問を回収する際にアンケート機能を利用したりしています。
中島先生:導入当初は、やはり新しいシステムの導入に戸惑う先生方もいらっしゃいました。
しかし、実際にsigfyを触ってみると、直感的でわかりやすい仕様になっているので、抵抗感なく触れている先生方が多かったようです。
また、開封状況の確認に関して言えば、生徒や保護者がどの程度把握しているのかを先生方が確認できますし、
未開封の方には直接電話をするなど、無駄のないアクションを起こせる点が利点だと思っています。
生徒からは「様々な連絡がしやすい」などの声をもらっています。
船越:ありがとうございます。実際に現場の先生方が積極的にご活用いただいているということを嬉しく感じています。今回御校では、オプション機能の「問合せ受付機能」もご利用いただいていますが、そちらの利用状況はいかがでしょうか。
大串先生:学校からのお知らせに対して保護者から担任の先生に質問したいときなどに利用ができています。
対応しているお問合せに対して、学校側でステータスを変更できたり誰が対応しているのかが可視化されていたりするので大変便利です。
船越:電話での問合せよりも保護者からの質問や問合せが受け取りやすくなった、という実態もあるのでしょうか。
大串先生:メールやLINEと同じようにいつでも気軽に問合せができるという点と、
質問や問合せ内容が記録として残るので、双方がいつでも内容を確認することができる点もメリットだと感じています。
また、日中に電話ができない保護者の方もいらっしゃるので、
時間を気にせず問合せができることがより「問合せ受付機能」をご活用していただくことに繋がっているのかなと思います。
船越:ありがとうございます。実際のお話しをお伺いしていると、生徒や保護者と直接SNSなどで繋がってしまうリスクを回避するという点においても、sigfyが役立っているということを感じます。
大串先生:そうですね。メッセージ送信機能では、メッセージ送信時に第三者の承認が必要な設定にしているのですが、リスク回避の観点でも重要な設定だと思います。
宮原校長先生:第三者の承認に関しては本当に大切だと思っています。
生徒と教師のやり取りに関しては、クローズな状態であると危険な場合もありますし、
福岡県はシステム利用に関する規定も定められていることから、
教師間でも情報が共有され、オープンな運用ができているということに大きなメリットを感じています。
船越:定時制でsigfyを利用することも大変メリットがあることがわかり安心しています。元々は定時制でご活用いただくことからスタートしましたが、その後全日制にも導入を決められたと思います。全日制で導入してみて、良かった点などがあればお聞かせください。
大村先生:以前までは、生徒や保護者への連絡は一斉送信で配信し、
送った後はそのまま……という状況だったのですが、
「sigfy」の連絡サービスで、「誰に送ったか」「誰が見ていて誰が見ていないか」ということが簡単に可視化できるようになりました。
また、学年別や部活毎に配信したい場合にも、確実に届けることができるのも大きなメリットです。
全日制では、個別のやりとりが発生することはあまりありませんが、
部活動で利用する先生もいますし、大変助かっています。
そして、配信した内容をほかの先生方が確認できるのも良いことだと感じています。
船越:以前も、一斉に連絡ができるシステムを利用されていたのでしょうか?
大村先生:そうですね。メールを一斉送信できるサービスを利用していました。
その際は、誰が登録されていて誰に送れているのかがわからず、ただメールを配信するだけという状況でした。
船越:定時制でも全日制でも、必要な機能をしっかり活用いただけていることを伺うことができて安心しています。そのほかに先生方が活用している方法はどういったものがあるのでしょうか?
中島先生:私の場合、授業後のアンケートにsigfyを活用しています。
これまで実施していた紙でのアンケートよりも、アプリで手軽に行えることで生徒は回答のしやすさを感じていると思います。
また、正直な回答を得られることもメリットです。
わからなかったところも正直に回答してもらえるので、次回の授業で振り返りを行うなど、
教師・生徒相互で良い循環が生まれていると感じています。
船越:とても有効的に活用いただけているのですね。ありがとうございます!今後もsigfyの機能拡充にご期待ください。
【sigfyに関するお問合せ先】
株式会社Fusic 「sigfy」担当:船越、荒川、治田