皆さんこんにちは、宇宙事業開発チームの武田です。
2025年11月25日（火）〜28日（金）の4日間、北海道札幌市にて開催された「第69回 宇宙科学技術連合講演会」（通称：宇科連）にFusicとして初めてブースを構え参加してきましたので、その様子をレポートします！

宇科連とは？

まず、宇科連という名称を初めて聞いた方が多いかと思います。簡単にいうと、航空宇宙分野における最先端技術のブレイン（知能）を大集合させた国内最大級の学会です。産官学から約3,000名の方々が札幌に一堂に会した今回は、開催史上最大の参加者を記録したようです。
ここにFusicもブースを構え、他宇宙企業との交流だけでなく、最先端技術の知見を吸収してきました。

期間中は展示（企業ブース、学生の研究ポスター、地方自治体ブース）だけでなく、航空宇宙分野の開発・技術にまつわる学術的なセッションも数多く設けられています。セッション数が多いので、参加者は事前に自分の研究分野や興味のあるテーマのセッションに目星をつけ、計画書を作成するのが良さそうです。

Fusicブースにて

宇科連に展示ブースを出した狙いとして、

－ 技術側面の知識がある参加者が多く、最新技術を間近で見られる
－ 学会ということもあり、大学の先生・研究者とのコネクションを作りやすい

という期待値がありました。


（Fusicブースにて）


（全国から出展企業や団体が集合！）

展示企業数も2024年開催では90社だったものが、2025年は127社と規模もかなり拡大したようです。Fusic初ブース設置かつ個人的にも宇科連は初参戦ということで、戦々恐々としながらブースにおりましたが、立ち寄っていただけたみなさん、Fusicの強みであるクラウド基盤のソリューションや過去のプロジェクト、非宇宙プロダクトの実績について真剣に耳を傾けてくださいました。

宇科連期間中にinfostellarとのMOU締結のプレスリリースが公開されたのですが、ブースへ訪問される人の中にはそういった業界の最新情報も取得した上で話を聞きに来られている方が多く、技術だけでなく情報交換という意味でも最先端な場所なのだとわかりました。

また、ブースに「生成AI　相談受付中」というアイキャッチも掲示していたところ、「生成AIもやっているの？」「生成AIを設計に使えないかな？」など宇宙業界でも生成AIやLLMを開発に盛り込もうとしている動きが感じ取れました。

実際、セッションの中にも生成AI関連のテーマが散見され、研究タイトルとしても注目度が高いように感じました。（余談ですが、去年の開催セッションでキーワード検索すると”生成AI”はたった1件でした。）

最終日前日は懇親会も開催され、約1,000人の参加者が集まり色々なつながりを作る機会になりました。ネットワーキングの他、大学生のポスター発表の優秀者表彰もあり、未来の宇宙技術も明るいなと感じていました。そして何より宇宙人のネットワークが広がっていくそのエネルギーをリアルに体感できました。



毎年全国各地を巡る宇科連ですが、今年の札幌開催は盛大に終わりました。2026年の開催地は「餃子の街　宇都宮」（宇宙の宮？）だそう。
Fusicとしては展示ブースだけでなく最先端技術のセッション発表もできるくらいの2026年初からロケットスタートで頑張っていきたいです！