皆さんこんにちは、宇宙事業開発担当の武田です。
2026年9月9日(水)、母校である国際教養大学において宇宙講義をしてきました。
国際教養大学(AIU)は、秋田県秋田市にある公立大学で、2004年に開学しました。全授業を英語で行い、留学を必修とするなど、国際色豊かなリベラルアーツ教育(※)で知られています。
※リベラルアーツ教育:幅広い分野を横断して学び、物事を多角的に考える力を養う教育
「リベラルアーツの大学で、なぜ宇宙事業?」と思われるかもしれませんが、昨今、国内外で宇宙産業が急速に拡大する中、求められる人材像が劇的に変化しています。ロケット工学や衛星技術といった理系知識だけでなく、ビジネス、国際関係、安全保障、法規制、さらには環境問題まで、複雑に絡み合うテーマを横断して考えられる「学際的な視点」こそが、いま渇望されています。
そんな背景から、地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)の取り組みである「SX Meisterプログラム」の一環として、この秋セメスターに新設されたのがFuture Frontiers Program「これからは宇宙だ!宇宙人材養成基礎プログラム」です。構想まで約1年かかったこの講座は、宇宙ビジネスや天文学、安全保障、環境など、各界の第一線で活躍する講師陣がリレー形式で教鞭をとる意欲的な取り組みです。
ありがたいことに私も講師の1人としてお声がけいただき、記念すべき第1回の教壇に立たせていただきました。
第1回は「宇宙産業の概観とValue Chain」をテーマに、磯貝副学長とともに講義を担当しました。また、一般社団法人SPACETIDE代表理事兼CEOの石田真康氏から、ビデオメッセージも寄せられました。
この講義のお話を聞いたときにどのくらいの生徒が集まってくれるのか不安もありましたが、集まったのは、学部1年生から4年生、大学院生、さらには留学生まで約30名。教室に入ってくる学生たちに話を聞いてみると、専攻も参加動機も実にバラエティ豊かで、異なる背景を持つ仲間が同じ空間で議論を交わす環境から、AIUらしい国際色豊かで学際的な雰囲気を感じることができました。
最初に、講義のゴールとして以下の3点を設定するところから始めました。
1. 宇宙産業の勢い(モメンタム)を理解する
2. 産業の課題とギャップについて考える ― 日本と他国を比較してみる
3. 宇宙関連ビジネスにおける自分自身のキャリアを思い描く
今回私が担当したのは、宇宙産業の「バリューチェーン」についてのセッションです。
こうした学際的な視点を持つ人材が業界に増えていくことは、私たちのような宇宙事業に携わる企業にとっても、一緒に業界を盛り上げていける仲間が増えることを意味します。