STOCK VOICE「新規上場企業トップインタビュー」に
当社代表取締役社長 納富 貞嘉が出演いたしました。
https://www.youtube.com/watch?v=ybd89nT-Q5Q&t=23s
以下、インタビューの内容です。
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現状の株価ですが、公開価格2,000円に対して4,600円の買い気配で推移しているという状況になっています。早速、御社の事業内容についてお伺いしたいと思います。
納富:当社は、テクノロジーカンパニーとして技術と社会の架け橋となり、課題解決に貢献するということを掲げて事業を行っております。
特徴としては、まず、福岡に本社があり、福岡から様々な事業を行っているところです。
創業者は私と浜崎の2人で、わたしたちが学生時代に起業して今に至っております。
資料に沿革を記していますが、大学院の時に起業し、そこから20年ほど、事業を続けております。
その間、AWS(Amazon Web Services)のグローバルパートナーとなり、
また、パブリックセクターパートナーにもなり、こちらは現在クラウドの事業として確立しています。
さらに、2019年においては、クラウド事業者として初めて内閣府から
「衛星リモートセンシング記録を取り扱う者」という認定をいただきました。
事業内容を簡単に3つご説明します。
1つ目は、データインテグレーションサービスで、こちらはAIの事業になります。
当社の特徴としては、AIというのはデータが非常に重要なりますので、
データのインプット、例えばIoTシステムといったデバイスの選定などから関わり、
データを蓄積してモデルの作成などを行えることです。
グラフで示しておりますように、業績としては非常に好調に推移しているという状況になります。
2つ目の事業が、クラウドインテグレーションサービスという、いわゆるクラウドを中心に扱う事業です。
こちらに関しては大きく3つに分けております。
クラウドネイティブインテグレーションというのがクラウドを使った開発、
MSPがメンテナンス、そしてリセールというのは再販事業です。
このような内容でクラウド事業というのが成り立っています。
パブリックセクターパートナーでは、学術研究機関や大学などが対象になるのですが、
そこにおいては非常に多くの実績を有しています。
理化学研究所やJAXAなどの実績もあるんですね。
納富:そうですね。比較的大きい研究所や大学とも取引をさせていただいています。
そして3つ目が自社のプロダクトです。
当社では、2つのプロダクトを提供しておりまして、
1つは「360(さんろくまる)」という人事評価や多面評価、360度評価に特化したWebサービスになっております。
最近では、省庁などでご利用いただくなど大きな組織・企業での利用が進んでいます。
「sigfy(シグフィー)」に関しては、学校向けの連絡サービスで、
今後の展開としては課金サービスなどを広げていきたいと考えています。
この2つの事業も、引き続き伸ばしていきたいという風に考えております。
学校向けの連絡サービスはまだ規模は大きくないですが、変化率としてはかなり大きそうですね。
納富:そうですね。
現在は、文科省が、学校の先生の業務効率化などを課題にあげていますので、
そういった部分でも貢献することができればなという風に思っております。
次は現在の業績動向と今後の業績の見通しについてお話を伺います。
納富:売上高の推移は、前期が11億2,400万円に対し、
今期は第2クォーターが終わったタイミングで、7億5,500万円という売上になっております。
利益に関しては、前期7,000万円の利益に対して、
今期第2クォーターが終わったタイミングで1億1,000万円ほどの利益が出ているといった状況になっております。
拝見しますと、半期終わったタイミングでも進捗率が良く見受けられますね。
納富:そうですね。ありがたいことに順調に推移していると思っております。
営業利益に関しても、通期の予算で1億5,800万円と見込んでいるものに対して、
現状半期終わったタイミングで1億1,000万円なので、非常に好調です。
一方で、わたしたちは長期的な成長を目指したいという風に思っていますので、
下期において出た利益に関しては、今後の成長を加速させるための投資に充てたいと思っています。
現状においては通期の予算は変更しないとしております。
利益を投資に回せるというスタンスはなかなかいい感じですね。
納富:そうですね。短期的というよりも長期的に成長したいという風に考えると、
やはり利益は今期、再来期とまたその先に向けて成長の糧としたいと考えております。
改めて、5年間の平均の成長率18%強というのは、それぞれの事業がきっちり伸びてきているということになりますか。
納富:そうですね。メンバーの頑張りもあり、お陰様で順調に推移していると認識しております。
そうした中で、経営者の目から見た御社の強みを教えていただけますでしょうか。
納富:はい。競争力の源泉と記していますが、当社の強みとしては大きく3つあると思っております。
1つ目は新技術に取り組む土壌、2つ目が技術結合力、そして3つ目が展開力となります。
新技術に取り組む土壌というのは、
新しい技術に対して当社のエンジニアが貪欲に取り組んでいるといったところになります。
クラウドコンピューターに関しては2006年、当初わたしたちはグリッドコンピューティングといったところから参入をしていて、
最近ですと、人工衛星データや量子コンピュータなどにも取り組んでいます。
新しい技術に対して、積極的に取り組んでいく姿勢、そして今後さらに生み出される技術に対しても
積極的にキャッチアップし続けたいと思っています。
新技術に取り組む土壌というのは、創業当初から探究心が旺盛だったということが起因なのですかね。
納富:そうですね。創業者2人が理系の大学院を出ているということもあり、
新しいもの・ことに対して非常に好奇心・探究心があるんだと思います。
また、採用においても、知的好奇心といった要素を非常に重要視していますので、
そういう人材がどんどん集まってくるのではないかと思います。
そういった技術を評価する制度もあるんですね。
納富:そうですね。そのようなサポートすることで、彼らの好奇心を醸成し生かしていきたいなと思っております。
次に、技術結合力については、事業内容でもご説明しましたデータインテグレーションと
クラウドインテグレーションの事業が一気通貫で繋がっているところも、当社の強みと思っております。
様々な技術に取り組んでいることに加え、それらが繋がっていくことで様々なソリューションを提供できるところが
当社の強みではないかと考えております。
では、今後のビジネス展開についてお考えをお聞かせいただけますでしょうか。
納富:はい。わたしたちは長期的に成長していきたいと思っています。
それが上場の責務であると捉えています。
当社の今後の戦略としては、組織と事業、それぞれ質の向上と規模の拡大という4つの象限で戦略を練っています。
質の向上という観点で言うと、組織においてはデータ人材に特化したようなメンバーを育成、拡充していきたいと思っています。
また、事業においては、AIの事業をより加速させていきたいと思っております。
次に規模の拡大という観点で、組織においては、当社はこれまでセールス・マーケティング人材は
あまり積極的に採用せずにエンジニアの力で伸びてきたというところがあります。
今後はやはり意図的かつ戦略的に事業を展開していく必要があるので、
セールス・マーケティング人材の拡充を図っていきたいと思っています。
そして、新たな技術領域エリアについては、宇宙関連、人工衛星データは非常に新しい産業だと思っていますし、
さらに量子コンピュータなどの新しい技術領域にも参入をしていきたいと考えております。
経営指標がありますかね。
納富:はい。今後、わたしたちは売上高よりも営業利益を追っていくと考えています。
これに関しては毎期25%の成長をしていきます。
また、先程AIの事業を伸ばすという風に申し上げましたが、こちらも成長率25%を伸ばしていきたいと思っています。
そして、従業員数をどんどん増やしていき、20%引き延ばしていくというようなところを掲げております。
冒頭にありましたが、学生で起業された契機はどういったことだったのでしょう?
納富:そうですね。わたしたちは大学も起業も福岡という土地でしたのですが、
優秀な人材は、みんながみんな東京に行ってしまうことに、なんとなく腹立たしさもあって、
福岡に優秀な人材が集まれる場所を作りたいという気持ちで事業を続けてきました。
学生の頃は、何も知らない状況ではあったのですが、これまで頑張って続けてきて今に至っています。
では、最後になりますが、投資家に向けてのメッセージをお願いします。
納富:今回投資いただいた方や興味を持っていただいた方、ありがとうございます。
投資に関して、預かった資金であるということをしっかりと認識し、
わたしたちは長期的に成長していきたいと思っています。
しっかりと情報を開示しながら長期的に株価を上げていきたいと思っていますので、
これからも応援していただければ嬉しいです。