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株式会社Fusicと豊橋技術科学大学は、共同で自然な日本語を目指した音声合成プロジェクトを始動

2024.12.04

ニュースリリース

株式会社Fusic(本社:福岡県福岡市、代表取締役社長:納富 貞嘉、以下Fusic)と国立大学法人豊橋技術科学大学 音声言語処理研究室(愛知県豊橋市、学長代行:若原 昭浩、教授:北岡 教英、以下豊橋技術科学大学)は連携し、音声合成技術の新しい研究プロジェクトに取り組みます。本プロジェクトでは、文章の内容に基づいてイントネーションや感情を制御し、音声合成の性能を高めることで、より自然な日本語発話を実現することを目指しています。


プロジェクト立ち上げの背景

近年、音声合成技術は様々な分野で活用が進んでいます。特にカスタマーサポートやアナウンサーなどの職業では、より自然な日本語のイントネーションや感情表現が求められています。しかし、現状の日本語音声合成技術は、日本語特有のイントネーションへの対応や、多様な感情表現が難しく、ユーザーに違和感を与えるケースが少なくありません。こうした課題を解決するため、Fusicと豊橋技術科学大学は共同研究を通じて、より自然な日本語音声合成技術の開発に取り組むことになりました。


プロジェクトの特徴
  1. 日本語の音声合成の強化
    文章全体の内容や文中の感情表現を考慮した自然な音声合成
  2. 豊橋技術科学大学との連携
    豊橋技術科学大学の研究成果を取り入れ、共同開発でより高精度な音声合成技術を実現
  3. 人間らしい発話の実現
    機械的な発話ではなく、感情豊かで自然な発話を可能にする技術の追求


今後の展望

この技術の導入により、カスタマーサポートやアナウンサーAIの品質が向上し、ユーザーにとってより親しみやすい音声体験を提供できることが期待されます。さらに、正しい日本語のイントネーションを達成することで、日本語の正しさが求められる企業や自治体での音声活用が促進されます。

Fusicと豊橋技術科学大学は今後も連携を深め、さらなる技術開発を推進していきます。また、研究成果を活用し、さまざまな産業分野への応用を目指しながら、音声合成技術の進化に貢献してまいります。



<参考>
・研究者プロフィール
1992年京都大学卒業、1994年京都大学大学院修士課程修了。(株)デンソーにて音声認識カーナビゲーションシステムの開発に従事。2000年豊橋技術科学大学博士後期課程修了。豊橋技術科学大学・名古屋大学・徳島大学を経て、現在は豊橋技術科学大学教授として音声言語処理技術の研究に従事しています。
・研究者コメント
リアルで自然なCGエージェントやアンドロイドが登場する中、自然にそれらと対話することが必要になってきています。音声合成技術は人間と区別できないきれいな声で話すことができますが、感情やちょっとしたニュアンスを伝える繊細な表現はまだできません。本プロジェクトで、そうした夢の技術の実現を目指せたらと思います。


【本リリースに関するお問合せ先】
株式会社Fusic

国立大学法人豊橋技術科学大学
広報担当:総務課広報係 岡崎・太田
TEL:0532-44-6506   FAX:0532-44-6509

2024年12月4日
株式会社Fusic
国立大学法人豊橋技術科学大学