会社紹介
connectome.design株式会社
https://www.connectome.design/
CODは、「テクノロジーの力を使って、より多くの人々のWell-beingを実現する」をビジョンに、
ディープラーニングをはじめとした人工知能関連技術を用いて様々な社会課題を解決し、
社会全体のWell-beingの向上を目指すベンチャー企業。
インタビュイー:
代表取締役社長 佐藤 聡 様
シニアアーキテクト 伊藤 明裕 様
開発に至った経緯
佐藤様)「metabase」の構想自体は、10年くらい前から考えていました。
ニューラルネットの仕組みは私の学生時代、1980年台からほとんど変化が無いため、現在のAIの主要な技術であるディープラーニングが保存可能で、相互に連携可能であることを理解していました。
他にもAIベンダーさんがいて、そこで作ったAIを他の会社や事業でも共通で使えるんじゃないかと思っていました。
作ったAIが連携したり、AIを流通させるプラットフォームがあったら面白いなと。
ソフトウェアの世界では、既にこういった概念が存在していて、
モジュール化やAPI連携などが当たり前に実装されていました。
なので、AIを開発するだけではなく、AIの流通を押さえようと思い、
AIそのもの、およびAIの使い方に関するノウハウを共有するプラットフォーム「metabase」の開発が始まりました。
Fusicとの出会い、印象
佐藤様)以前、知人から「面白くて良い人たちがいる」と、納富さんと浜崎さんを紹介していただいたことがきっかけでした(笑)
Fusicさんはエンジニアリングの会社というところに振り切っていて、
真摯にものづくりに取り組んでいるところがすばらしいなという印象を持っていましたね。
ソフトウェア開発の思いや姿勢、お客様への寄り添い方、
これまでの実績などを拝見して、良いものを作られているなと思っています。
Fusicを選んだ理由
佐藤様)納富さんや浜崎さんには、以前から「こんなものを作りたい」とお話ししていました。
私たちは、AI技術に特化していてシステム開発はほとんど行っていないので、
海外の企業に依頼するかなど色々と考えたのですが、元々私が御社のAI/機械学習事業の立ち上げの際にお手伝いをしていたという経緯もあって、知識や理解の土壌がある御社に依頼することは自然な流れでした。
また、今回のプロジェクトは、クラウドを使うことが必須だったので
クラウド、主にAWS(Amazon Web Services)関連の技術においてプロフェッショナルがいる、ということは、
決め手のひとつになったと思います。
「metabase」自体、必要な技術の幅が広いので、難易度の高いプロジェクトだと思いますが
そのような理由で、みなさんには安心してお任せできています。
PoCでの大変だったこと、印象的だったこと
佐藤様)コンセプトが分かりづらい点があったと思います。
“こういうもの”という例が提示できればよかったのですが、実際にはそうもいかず
エンジニアの方に理解いただくのが難しかったかなと思います。
流通のプラットフォームに関していうと、まだまだ開発は必要です。
市場に関してもまだ“あってないようなもの”なので、そんな中で取り組むのはとてもチャレンジングだと思いますし、
御社のエンジニアのみなさんにも、非常に苦労を掛けたのではないかと思っています。
ですが、それも理解していただける能力だったり、姿勢だったりは、やはり素晴らしいなと思っています。
伊藤様)私自身も、最初はコンセプトの理解がなかなかできなかったんですよ。
理解できるまで時間をもらいながら、メモ書きを繰り返してどう設計して作っていくのかを考えました。
途中から、御社のエンジニアの方に入っていただいてディスカッションをしていく中、
すぐに設計書のアウトプットをいただいて。
「よく、あれで理解できたなー」って思いましたね(笑)
私自身、その設計書で理解を深めていって、作っていくうちに形が見えてきたという感じでした。
コンセプトがふんわりしていたので、ベース作りには時間をかけてもらいましたね。
イメージを具体化してシステムに落とし込むスキルはさすがエンジニアリングに強い方達だなぁと感じました。
今でも、御社にたくさんのアイデアを出していただいていますし、AWSに関してはみなさんにお任せしています。
要望を伝えて、「いい塩梅で組んでほしい」とお願いすることもあれば、
「こんなことをやりたいのだけど、どう組んだら良いか」などと相談することもあります。
お互い楽しんで開発していきたいという思いがあるので、
具体的なやり方などはお任せして、自由にやっていただいています。
開発の中で印象に残っていること
伊藤様)一緒にスキルアップできているなと感じたことですね。
時間はかかっても「こうしたらどうか」という新しい提案をしてくださるので、
そこに対して、こちらも細かいテストを実施して、躓いた原因を一緒に確認したりしています。
またシステムにエラーが出た際に、ユーザーが正しく操作するにはどうすればいいか、
簡単にわかるUI/UXを提案してくれるので、そこは非常に助かっています。
山路)私自身、このプロジェクトにジョインした際は
新卒として入社してからさほど時間が経っていない段階だったので、
こういったスキルアップができる機会をいただけていることにすごく感謝しています。
日々成長を感じている次第です。
佐藤様)山路さんから「自分はこう思う」という意見を出してくれたのが、良かったなと思いますね。
開発に際し、しっかり議論ができることは大きかったと思います。
議論できると、こちらの意見や見解もあらかじめ伝えることができるので、
開発段階での齟齬も生まれにくいですし、そういう点でもすごく有意義だったと思います。
上司やチームでしっかりフォローアップしてくださっていて、チーム力の高さも感じますね。
山本)私としては、「世の中に出す」ことと
「エンジニアにのびのび開発してもらう」ことのふたつの視点で携わらせていただきました。
佐藤さん、伊藤さんには、その思いをくみ取っていただいたかのように
「若手を育てていこう」という空気感を感じて、とても有難かったです。
まだシステムとしては道半ばだと思っているので、
これからしっかり整え、攻める部分などを見据えながら、一緒に取り組んでいけたらと思っています。
Fusicのエンジニアとの関り、仕事の進め方
伊藤様)内容によってツールを使い分けてやり取りできていて、うまく回せているなと思っています。
幅広い技術に対してのリテラシーが高いので、やりとりは非常にスムーズですね。
ツールを上手く使えると、リモートでも問題なく進行できるので
そういった点でも安心してお任せできます。
Fusicと他社との違い
佐藤様)「できません」と言われることはあまりない印象です。
「やってみます」と言っていただけることが多かったと思います。
チャレンジ思考があるんだなと感じました。
新しい技術に積極的に取り組んでいるのも、他社と違う点だと思います。
常に新たな技術に対するキャッチアップやアップデートをしていると感じますし、
なかなかそのようにできる会社は少ないと思いますね。
今後Fusicに期待すること
佐藤様)技術的な面ですと、アンテナを広くして
新しい技術をどんどん取り入れて、先回りして色々な提案をしてほしいなと思います。
また、御社は九州やアカデミアなど多方面で活躍されているので、その点でも特に期待をしています。
今後、「metabase」を世の中に広めていくためにどんどん新しい挑戦をして
色々な提案をしていただきたいです。
伊藤様)今でも色々と幅広くお願いできていて、信頼をおいておりますので、
これからも末永くよろしくお願いします。