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WHAT IS Fusic DOING?Fusicってなんしようと?

【文系インターンが社員に聞いてみたvol.3】AWS(Amazon Web Services)について

2017.03.07

取り組み

現在、Fusicでは長期インターンシップを随時行っています。

そこで、今回インターンに参加している学生から、Fusic社員に対して
「就職活動を控えた今だから聞きたいこと」「IT業界で働くために知っておきたいこと」
「今さら聞きにくい素朴な疑問」などをいくつかピックアップし、
実際にインタビューを実施しましたので、ご紹介いたします。

以下、インターンシップに参加している畑中 優季さんから
技術開発部門マネージャー/エンジニア 杉本 慎太郎へインタビューした内容です。

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こんにちは!
Fusic事業推進部門の長期インターンに参加している畑中と申します。

前回、「クラウドについて」という記事を書いてから、
日常の中で「クラウド」という言葉に非常に敏感になりました。
今回は、そのクラウドに関するもので、かつ、社内のミーティングや会話の中で
何度も出てくる言葉ランキングトップ3に必ず入っている言葉について聞いてみました!

その言葉とは「AWS(Amazon Web Services)」です。
AWSって何?と感じる方も多いかと思いますが、
実はこれ、あの「Amazon」が提供しているクラウドサービスなんです。
※クラウドサービスについては、上記の「クラウドについて」の記事をご覧ください。

どんなものなの?という基本的なことから、
Fusicではクラウドをどのような経緯で導入することになったのか、という社内のリアルな状況、
さらにはAWSのウラ話など、様々な面からFusicの杉本さんに質問してみましたので、どうぞご覧ください!




【AWSとは?】

ーー 本日はよろしくお願いいたします!

杉本:お願いします!

ーー 最初の質問なんですけれども、AWSとは一体どういうものなんでしょうか?

杉本:AWSとは、Amazon Web Servicesの略称で、名前のとおり、
   あのAmazon.comがやっているクラウドサービスのことです。

ーー 具体的にどのようなサービスがあるんですか?

杉本:台数やスペックを柔軟に変更することができる仮想サーバーのEC2サービスであったり、
   容量無制限のストレージを置いておけるS3というサービスであったり。
   また、データベースだけのサービスなど…たくさんのサービスがあるんです。

ーー 他のクラウドサービスと比べた時のAWSの優位性としては、どのようなものがあるんでしょうか?

杉本:一つの大きな特徴として、サービスの数ですね。
   あらゆるサービスがあることで、自分がやりたいことに対するメリットだけを
   切り離したサービスを使うことが可能なんです。 

ーー 例えば、どのようなものなんでしょうか?

杉本:例えば、動画変換だけを簡単にやってくれるサービスを開発したいとします。
   そうすると、そのためのサーバーを立てないといけないし、開発もしないといけない。
   さらにサーバーのメンテナンスも…。このように、手間がすごくかかっちゃうんです。
   でも、開発側が本当にやりたいことって、動画変換するサービスを提供したいだけなんですよね。
   だから、AWSがサービスを作るための仕組みを用意してくれて、
   その動画変換のサービスを作ることに集中できるようにしてくれているんです。
   レゴブロックで例えると、ピースをたくさん持っているから、ユーザー(エンジニア)としては、
   様々なものを作る時に非常に作りやすいということなんです。

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<一口メモ>

2006年にAWSの提供がスタートして、2015年時点で、
700以上の新サービスや機能改善が行われているみたいです! Amazonすごい!
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杉本:ただ最近は、他のクラウドサービスも何かに特化したサービスを提供してきているんですよね。
   例えば、Azure(Microsoftのクラウドサービス)だと、
   ①機械学習系のエンジンが強い
   ②Windows関係の開発をしている人にとって親和性が高い
   他にも違いはたくさんあるけれど、もちろん、それぞれのメリット・デメリットがあるので、
   自分が使う目的に応じて使い分けるのが良いと思います。

ーー なるほど。ちなみに、FusicがAWSを選んだということは、Fusicの仕事の関係上、
   AWSのメリットが大きかったからなんですか?

杉本:実は、Fusicの場合だと歴史的経緯があるんです(笑)

ーー どういったものなんですか? 

杉本:Fusicは、2010年頃にクラウドサービスを検討し始めたんですけど、
   当時、日本だと今みたいにクラウドサービスが盛んではなかったんです。
   いわゆる「クラウドサービス」と言われるものは、Amazonが当時一番メジャーで、かつわかりやすかった。
   その時、Fusicでは、あるサービスの初期段階の開発をしていたんだけど、その過程で
   必要なリソースをすぐに使えて、さらにプログラムで増やすこともできて…ということができないと
   今後難しいという判断になったため、VPSではなく、クラウドを選択することになったんです。
   そして、偶然なんですが、ちょうどそのタイミングで、東京にリージョン(Amazonのデータセンター)が
   できたということもあって、AWSを採用したという流れですね。
   正直、Fusicは全国でも早い段階で導入して、長い期間利用しているから、知見が深まってきているんです。
   もっと正確にいうと、その時にうちで開発していたサービスでAWSに関する知見が深まったこともあり、
   受託開発をする時にも使い始めたことによって、より実績を上げることができるようになりました。
   その流れで、社内でもAWSを使えるエンジニアが増えてきたんです。
   そんな歴史的経緯があって、Fusicは今、AWSを使っているんですよ。




【なぜAmazonがクラウドサービス?】

ーー そもそもなんですけど、なぜECサイトであるAmazonがクラウドサービスをやっているんですか?

杉本:僕はAmazonの社員じゃないので、正確ではないかもしれないんですけど、
   もともと、社内用に作っていたものを提供し始めたのがきっかけという話は聞いたことがありますね。

ーー サービスにすることが最初の目的ではなかったんですね。

杉本:もともとAmazonは本屋さんで、それをオンラインで売り始め、ECサイトの運営などもするようになった。
   そうなると、データセンター(サーバーが置いてあるところ)が必要になり、その仕組みを作ったため、
   クラウドという言葉が広まる直前くらいから、先立ってインフラをサービスとして売ることが
   できるんじゃないかっていうことを考え始めたらしいですよ。
   つまり、もともと社内用に作っていたものを、切り売りする形で、
   クラウドサービスっていう別会社をひとつ作り、運用を始めたという流れだと聞いたことがありますね。




【Amazonの徹底的すぎる!?セキュリティ管理について】

ーー クラウドを導入する時の懸念点として、セキュリティの話題があげられると思うんですが、
   AWSに関して、セキュリティ面はどうなんでしょうか?

杉本:AWSのセキュリティレベルは非常に高いですね。
   これに関しては、Amazonのリージョンに関するエピソードが一番伝わりやすいと思います。

ーー どういったお話なんですか?

杉本:毎年、世界中にAmazonのリージョンっていうのができていて、
   6年前には日本にも「東京リージョン」っていうのができたんですね。
   東京リージョンができたという発表はもちろんあったんですが、セキュリティの観点から、
   実は、データセンターの場所はAmazonの中でも一部の人間しか知らないらしいんです。

ーー そうなんですか!?

杉本:そうなんです。もっというと、そのデータセンターで働いている人ですら、
   それがAWSのサーバーだっていうことがわからない状態で働いているというような
   話を聞いたことがあります。
   もちろん、そこで働く人たちの身元確認も非常に厳しく行われるらしいですし。
   あと、あくまで噂で聞いた話ですが、「東京リージョン」っていう名前だけど、
   実は東京にはないらしいですね(笑)なんだか、ディズニーランドみたいだなって(笑)

ーー 確かに東京ディズニーランドって言いながらも千葉にありますもんね(笑)




【Amazonのパートナーとは?】

ーー 現在、Fusicは「APN アドバンスドコンサルティングパートナー」として、Amazonから認定されていますよね。
   これはいつ認定されたんですか?

杉本:4年前くらいですね。Amazonに申し込んで、一定の条件を満たすと認定されるんです。

ーー 具体的にどのようなメリットがあるんですか?

杉本:AWSのサイトにパートナーとして紹介してもらえているということです。
   ただ、一番の大きなメリットは、お客様からの信頼に繋がることだと思います。
   例えば、クラウドサービスを使いたいお客様がいて、でもどこに相談していいのかわからないという時に、
   クラウドサービスに関する技術や実績があるっていうお墨付き(認定)があることで、
   お客様もより安心してご相談いただけるんじゃないかなと。
   さらに、パートナー限定のトレーニングが受けられるという特典もあるんですよ。




【Amazon認定の資格、AWS認定とは?】

ーー 杉本さんはAWSに関する資格をたくさん持ってらっしゃるんですよね。

杉本:AWS認定という、AWSに関する資格が5つあるんですけど、そのうち4つを持っていますね。
   噂によると、さらに3つ増えるらしいから焦っています(笑)
   ちなみに私は、アソシエイトのものを3つ、ソリューションアーキテクトの
   プロフェッショナルを1つ取得しています。


<杉本さんの取得資格>

・AWS認定 ソリューションアーキテクト プロフェッショナル
・AWS認定 ソリューションアーキテクト アソシエイト
・AWS認定 デベロッパー アソシエイト
・AWS認定 システムオペレーション(SysOps)アドミニストレーター アソシエイト




ーー 資格試験では、具体的にどのような内容の問題がでるんですか?

杉本:ユースケースの問題や、サービスの細かい設定などが出題されます。選択式の回答ですね。
   例えば、ある会社が、撮影した写真と位置情報をリンクさせることができるような
   サービスをやっているとします。
   これは、北米にユーザーが10万人、アジア圏にユーザーが50万人にいるサービスと仮定します。
   ただし、このサービスはアメリカのサーバーのため、アジアからのアクセスに対してレスポンスが遅かったり、
   負荷がかかりすぎていたりと、いくつか問題が起こっています。
   「コストを抑えつつも現在の問題を解決する方法は以下のうちどれか?」という問題に対して、
   回答選択肢が5~6つあるので、その中から1つを選ぶような選択式ですね。
   これは、あくまで一例ですけど。

ーー 資格があると、どのようなメリットがあるんですか?

杉本:会社がパートナーとして認定されていることのメリットと同じように、
   個人としてのメリットも「お客様からの信頼を得ることができる」ということが一番大きいですね。
   お客様からしても、プロジェクトを進める中で、資格保有者がいるということは安心につながると思います。
   何より試験のハードルが高いので、その資格を取得しているということで、技術に対する信頼はより増すかなと。
   私も、プロフェッショナルの資格は2回目でやっと合格することができたんですよ。

ーー やはり難しいんですね!個人的に気になったことなんですが、資格と実務との関係は、実際あるのでしょうか?
   実務において役に立ったと実感することはありますか?

杉本:もちろんあります。ただ個人的には、資格と実務は「必要条件」「十分条件」の関係だと思っています。

ーー それはどういうことですか?

杉本:例えば、漢字検定1級を取得している人って、色々な漢字を知っていて確かにすごいけれど、
   良い文章や本が書けるというのとはまた別問題だと思うんですね。
   でも、漢字をたくさん知ってる人の方が素養もあり、良い文章を書ける可能性は高くなる。
   だから、資格の勉強をすることは、そういう意味でも役にたつと思いますね。

ーー なるほど!ちなみに杉本さんは、なぜこの資格を取得しようと思われたんですか?

杉本:AWSをFusicで導入してからは、私は受託開発でも頻繁にAWSを使っていたんです。
   そのため、自分は社内のメンバーの中でも知見が深まってきている方だなと思っていました。
   ちなみにFusicでは、半期毎に個人目標を立てるという取り組みがあるんですが、
   時期が来て「目標は何にしようか」と考えた時に、AWSはずっと利用してきたものだし、
   もし資格を取れたら、自分がやってきたことの証明にもなるので、お客様に対しても
   今よりさらに安心感を持っていただけるんじゃないか、と思ってAWSの資格試験を受けてみようと思いました。 




【まとめ】

今回、記事を書かせていただいて、自分の中でかなり不透明なものだった「AWS」というものが、
かなりクリアになりました。ただ、正直自分の中でもまだわかっていない部分があるので、
まだまだ勉強していきたいと思っています!これからも、様々な疑問を解消していきます!