2019年6月21日(金)に、学生による企業課題解決型Alexaスキルコンテスト
「Alexa Hack for students in Kyushu 2019」を開催いたしました。
以下、このイベントに参加したFusic長期インターン野上 紗羽のレポートです。
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本コンテストの概要
こんにちは!Fusic長期インターンの野上です!
今回は「Alexa Hack for Students in Kyushu 2019」のコンテスト当日および懇親会の様子をお伝えいたします。
「Alexa Hack for Students in Kyushu 2019」とは、学生同士がチームを組み、
企業の課題解決につながるAlexaスキルを開発する、企業課題解決型のコンテストです。
企業へのヒアリングやプロトタイプ作成を重ねた約3ヶ月の集大成が、
どのような形で発表されるのでしょうか?ぜひ以下のレポートをご覧ください!
「Alexa Hack for Students in Kyushu 2019」のオープニングイベントの様子はこちらから。
イベントの様子:発表
当日、スポンサー企業のご担当者様とコンテストに参加する学生さんたちが続々と到着します。
今回のコンテストでのチーム分けはこちら。
・株式会社イワタダイナースチーム
・株式会社QTnetチーム
・株式会社データ・キュービックチーム
・株式会社博報堂DYメディアパートナーズチーム
・株式会社ふくおかフィナンシャルグループチーム
・株式会社福岡放送チーム
各チーム、メンバー同士で最終確認をするなど、気合十分です!
そしてコンテストがスタート!進行はFusicの吉野さんが担当します。
最初の発表は「株式会社イワタダイナース」チームです。
株式会社イワタダイナース様は福岡県内で宅配ピザの「ピザクック」を展開されています。
こだわりたっぷりのピザクックのピザを、より多くのお客様に届けるために、
お子さんを持つ家族向けにクイズ機能と近くの店舗の検索機能を備えたスキルを
こちらのチームは開発してくれました。
「ピザクックのピザに使われている小麦は?」といったクイズが飛び出し、
ピザクックの魅力を伝える工夫が満載です。
店舗の検索もAlexa上で行え、手間なく注文ができます。
クイズで楽しむお子さんを見ていたらついついピザも頼んでしまいそうですね!
次の発表は「株式会社QTnet」チームです。
このチームは、QTnet様より提示された「業務改善」というテーマに合わせ、
日程調整を行なってくれるスキルを開発してくれました。
個人だけではなくチームの登録も行なっており、会議の日程調整が容易に行えます。
QTnet様の状況を詳細にヒアリングすることにより、実態に合った便利な機能が実装されていました。
PCを開かずに会議をしていたのに、日程調整の段階になってわざわざ日程調整アプリを開くのは面倒ですよね。
会議のメンバーに話しかけるのと同じようにAlexaで調整できると効率の良い会議に繋がりそうです!
3つ目の発表は「株式会社データ・キュービック」チームです。
データ・キュービック様は、山口を中心に広島・北九州の暮らしを彩る
様々な情報を発信するメディア「ここいろ」を運営されています。
そんな「ここいろ」の情報を、より親密度の高い形で届けるためにこのチームが開発してくれたのが
「記事の読み上げスキル」です。
確かにAlexaは、機械というよりも一緒に生活する家族のような存在ですよね。
フィードバックでは、「記事に合わせた方言を使ってみては?」といったお話もあり、
Alexaと私たちをつなぐ「親密度」の可能性にワクワクしました!
4つ目の発表は「株式会社博報堂DYメディアパートナーズ」チームです。
博報堂DYメディアパートナーズ様が最初に提示してくださったのは、
「10代がラジオを聞きたくなるスキル」というテーマ。
しかし、実際に開発を始めてみると、ラジオの情報をそのままAlexaで利用できない、など
いくつか問題が出てきてしまいました。
そこで、このチームが活用したのは、オーディオブックの「キクボン」です。
このキクボンに登録されている本をAlexaに話しかけながら選ぶことができます。
確かにそもそもオーディオメディアに馴染みのない世代にとって、
Alexaの得意分野である「気軽さ」はとても有効ですよね。
5つ目の発表は「株式会社ふくおかフィナンシャルグループ」チームで、
テーマは「学生がお金の管理に使いたくなるスキル」です。
このチームは学生さんがお金の管理において抱える課題として、「引き落とし日の残高不足」をあげてくれました。
実際に学生さんを対象にアンケート調査を行なっており、なんと全体の半数が
「残高不足になった/なりかけたことがある」とのこと!
そして実際に開発されたスキルは、引き落とし日が近づき口座残高が足りていない時に注意を促す、というものです。
さっきまでハキハキと話していたAlexaが、急にヒソヒソと「てかさ、引き落とし日が近づいとるんやない?」と
方言で注意してくるというあまりの人間味に私も思わず笑ってしまいました!
最後の発表は「株式会社福岡放送」チームです。
「テレビに映っている情報を調べられるスキル」を開発してくれました!
例えば、野球中継を見ながら「〇〇選手の出身校は?」とAlexaに話しかけると「〇〇高校です」と
リアルタイムに回答してくれます。
また、その都度メールで回答を送付してくれ、番組を見終わった後に見返すことも可能です。
この期間に実装できた機能の他にも、「この人」や「さっきの場所」などの曖昧な語に対応したり、
質問した内容に関連する広告を送付したりするなど、このスキルがもっと面白くなる可能性についても発表してくれました。
確かに、テレビを見ながら同時にスマートフォンを操作するなどマルチタスクを行う人が多い現代において、
このスキルの需要はどんどん高まりそうですね。
以上で全チームの発表が終了です!
その後はデモの時間となります。審査員の皆様が各チームのブースを回りながら、実際にスキルを体験します。
Fusic代表取締役社長の納富さんもオリジナリティ溢れるスキルに笑顔がこぼれます。
デモ終了後は表彰のための審査時間となるので、ここで参加者のみなさまは懇親会会場に移動となります!
イベントの様子:懇親会
Fusic近くの懇親会会場に到着しました。中洲の街を一望できる素敵な場所です!
納富さんの挨拶で乾杯!3ヶ月の開発をお互いに労います。
そしてお待ちかねの表彰です!
Amazon Japan賞、AWS賞、Fusic賞の3種類が贈られます。
Amazon Japan賞は、「株式会社ふくおかフィナンシャルグループ」チームです!
Echo Dot 第3世代が贈られました。
AWS賞は、「株式会社QTnet」チーム!Fire TV Stick 4K(Alexa対応音声認識リモコン付属)が贈られました。
そして、Fusic賞は「株式会社福岡放送」チーム!Fire HD 8タブレットが贈られました。
こちらの審査を行ったのは、Fusicの山路さんです。
山路さんは、FusicのAlexaスキル開発の第一人者!
しっかりと審査に臨んでいましたが、なんと結果をドラムロール前に発表してしまうという痛恨のミス・・・!
さすが大阪人ということで、会場からしっかりと笑いを集めていました。
発表後には、Amazon Japanの岡崎さんよりAlexaの最新情報についてレクチャーがありました。
今回は「オタク」文化との融合を中心に、Alexaの無限の可能性についてお話いただきました。
キーボードによる文字の入力を経由しない、右脳によるエモーショナルな操作方法としての
Alexaの独自性についてしっかりと学ぶことができました!
「Alexaはなんでもできるからこそ、それを活用する”発想”が大事になる」という岡崎さんの言葉は、
今回のコンテストで様々な発想を原動力に開発を行った参加者の皆さんの心に残るものになったのではないでしょうか?
以上をもちまして、今回のイベントは終了となりました!
チームで協力し、様々な問題に立ち向かいながらAlexaスキルを完成させたこの3ヶ月が、
参加者のみなさまにとって有意義な経験となっていれば幸いです。
今回の発表および懇親会は3ヶ月の開発の「ゴール」でしたが、
今後の更なるAlexaの発展につながっていく「スタート」にもなっていきますように!