こんにちは!FusicでITコンサルタントをしています、野上 紗羽です。
【ITコンサルにきいてみた】のコーナーも2回目です!
前回は、「SaaSとは?」というテーマでお話ししました。
今回のテーマは、「パッケージと受託」
システム開発における、「パッケージ」と「受託」にはどのような違いがあるのか、
今回も、できるだけわかりやすくご説明していきます!
「パッケージ」と「受託」って?
今回のテーマである、パッケージと受託。
このテーマを聞いた時、私にはちょっぴり違和感がありました。
どうしてだろう……?
まず、それぞれの言葉の意味を書いてみます。
パッケージ(システム):特定の業務で汎用的に利用できる、既成のソフトウェアのこと。
受託開発:外部の企業に、要望に沿ったシステム開発を委託すること。
例えるならば、パッケージは「既製品」、受託開発は「オーダーメイド」ですね!
ただ、パッケージと受託開発は、厳密には、“対の関係”ではないように思えます。
なぜなら、パッケージはシステムの「開発手法」、
受託開発は「作り手」を軸に語られているからです。これが違和感の原因ですね。
では今回は、システムの「開発手法」と「作り手」
それぞれの視点から、システム開発について解説していきましょう!
開発手法はどうすると? パッケージとフルスクラッチ
まず、システムの開発手法の視点から考えていきましょう。
パッケージ、つまり「既製品」の対となる概念は、「新規開発」や「独自開発」と言えますね。
新規開発や独自開発といった、独自のシステムを新たに一から開発することを
「フルスクラッチ(またはスクラッチ)」と呼びます。
このパッケージとフルスクラッチには、どちらにもメリットとデメリットがあります。
フルスクラッチは、自社の業務にあわせた最適な仕様で構築することができます。
特殊性、独自性のある業務にもあわせることが可能で、
開発後の保守対応や機能追加にもフレキシブルに対応できる点がメリットと言えるでしょう。
しかし、その分、開発前の打ち合わせ(要件定義)を念入りにする必要があり、
開発費用が高額になるなど、コストが増加する傾向にあることがデメリットです。
パッケージは、すでにあるシステムを利用するため、
導入までの期間も短く、開発にかかる費用も抑えられます。
その代わり、業務をパッケージシステムにあわせて変更する必要があったり
開発費用がかからない分、利用料としてライセンス費用がかさんだりする場合もあります。
最近では、パッケージをそのまま利用するだけではなく、
パッケージシステムをひな形として活用し、自社にあわせたカスタマイズを加えて利用することもあります。
パッケージとフルスクラッチの中間の立ち位置とも言えるでしょう。
システムって誰が作ったらいいと? 受託開発と自社開発
次は、システムの作り手の視点から考えていきましょう。
受託開発は、「外部の企業」に、要望に沿ったシステム開発を委託することを指していますが、
もちろん「自社」での開発もあります。
日本は、自社開発よりも、受託開発で外部に開発を委託することが多いと言われています。
2014・15年の情報ではありますが、以下の表では、
日本のIT人材の72%がIT企業に所属しているのに対し、
諸外国は50%以上がそれ以外の企業に所属しています。
つまり、日本のIT人材はIT企業に集中してしまっており、
IT企業ではない企業は、自社でIT人材を確保できていないのです。
この状況では、自社開発はなかなか難しいと考えられます。
引用画像:「IT人材白書2017」p.13
もちろん、専門知識や技術を持つIT企業に開発してもらえる、という点で、
受託開発には強みがあります。
しかし、綿密なコミュニケーションがとれることやノウハウが自社に蓄積できること、
自社ならではの独自性のある発想が生まれることなど、自社開発にもメリットがたくさんあります。
プロジェクトにあわせて、より良い作り手を選ぶためにも、
IT人材があらゆる場所で活躍できるようになると素敵ですね!
Fusicの開発するシステムってどうなん?
Fusicは、基本的に「フルスクラッチ」の「受託開発」のお仕事をお受けすることが多くなっています。
しかし、どんなお困りごとでもITの力でお役に立ちたいのが、私たちFusicです!
「こんなことをやりたいけど、どんな風に開発を進めたらいいかわからない」といった
お困りごとがありましたら、いつでもお声がけください。
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