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『九州宇宙ビジネスキャラバン2024北九州』に参加してきました

2024.08.30

イベントレポート

2024年8月21日(水)に北九州市で開催された『九州宇宙ビジネスキャラバン2024北九州』に参加してきましたので、その様子をお伝えしたいと思います。


『九州宇宙ビジネスキャラバン2024北九州』は、宇宙関連ビジネスに関心を持つ企業や団体が集まり、最新の宇宙関連技術の情報交換や交流をするイベントです。

2023年11月に福岡市で初めて開催され、今回で2回目の開催となりました。

当社は、昨年に引き続き、今年もスポンサーとして参加させていただきました。



 

 昨年のレポートはこちら

 https://fusic.co.jp/doings/369


北九州市は、2024年4月に産業経済局内に宇宙推進室を新設しました。

市内には 小型衛星や超小型衛星の運用数が7年連続で世界1位となっている九州工業大学があり、毎年約3,000人の理工系人材を輩出するなど、モノづくり企業が集積する潜在能力も生かした宇宙産業の振興に取り組んでいます。

また、北九州市は、『宇宙戦艦ヤマト』で有名な松本零士さんのご出身地であることや、かつて「スペースワールド」という宇宙テーマパークもあり、市民にとって「宇宙」というワードが身近な地域かもしれません。


冒頭の挨拶で北九州市の武内 和久市長が、「北九州に1,000億円規模の宇宙産業・文化拠点都市「リアルスペースワールド」を作る」と宣言されていました。

ますます、宇宙産業の中心となる都市になりそうですね。




九州宇宙ビジネスキャラバン2024北九州について

 九州宇宙ビジネスキャラバン2024北九州

 https://qsbc.jp/


今年のKeynote Speechでは、インターステラテクノロジズ株式会社ファウンダーである堀江 貴文さんや宇宙飛行士の若田 光一さんによるセッションが行われ、宇宙機器製造から宇宙開発技術の進歩と今後の展望のお話を聞くことができました。

イベントには、日本の宇宙スタートアップ企業をはじめ、大学や自治体・官公庁など宇宙産業のキープレイヤーも集まるため、さまざまな情報交換やビジネスマッチングも期待できます。

そして、会場ではスポンサー企業のブースが出展されており、多くの来場者で賑わい、各所で活発な議論が行われていました。

福岡県宇宙ビジネス研究会のブースでは、当社のことも紹介していただきました。





セッションのご紹介
  • Keynote Speech 01『宇宙ビジネスの展望とスタートアップへの期待』

堀江 貴文さんの講演では、ロケット開発と各国の軍事産業との関連性、今日の産業競争力や宇宙産業の現状について、歴史的背景を紐解きながら説明されており、その話に引き込まれました。

スライドを一切使わず、トークのみでストーリーを語れるのは、さすがだと感じました。


今後の日本の宇宙産業においては、自国でロケット開発のサプライチェーンをどう構築していくか、宇宙産業全体のエコシステム(宇宙機器の設計、部品製造、組み立て、テスト、打ち上げ、運用)をどのように整備していくかを、官民一体となって考える必要があるとのことでした。

また、日本には宇宙産業に転用できる部品を作る高度な技術を持つメーカーがあり、今後の宇宙産業の成長には大きなポテンシャルがあるとも話されていました。




  • Session 01 『衛星データのビジネス利用アイデア』

現在の衛星データを取り巻く業界のホットトピックとして、各自治体で衛星データの利活用プロジェクトが進んでいることに触れていました。

これまで人手で行っていた調査に衛星データを活用することで、省力化や低コスト化を実現しており、さらにこの動きは近年ますます加速しています。

当社も福岡県の補助事業において、衛星データを活用したプロジェクトを進めたことがあり、今後も自治体と企業が共創するプロジェクトが増えていくと考えられます。


また、今年の能登半島沖地震の際には、翌日には各企業が被災状況の衛星データを提供していましたが、このようなスピード感は以前では考えられなかったことです。

これは、民間企業も含めて衛星データを取り巻くインフラが整備されつつある証拠であり、今後も衛星データの利活用がさらに進んでいくことが期待されます。





Fusicと宇宙ビジネスについて

当社はこれまで、宇宙航空研究開発機構(JAXA)や株式会社QPS研究所などの宇宙事業者の開発支援を行ってきました。

近年、宇宙関連ビジネスは世界的に盛り上がりを見せており、今後さらなる市場拡大が期待されています。

特に、人工衛星を用いた測位や通信、放送、地球観測等のサービス分野や地上基地局や衛星通信機器等の地上設備の製造・運用に関わる分野においては、大量のデータの取り扱いやデータの蓄積・解析等を行う必要があることから、パブリッククラウドサービスやAI等の需要が高まっています。


一方で、今年に入ってから宇宙航空研究開発機構(JAXA)へのサイバー攻撃などが話題になったこともあり、宇宙産業全体でサイバーセキュリティリスクが大きな課題の一つになっています。

そこで、当社では、宇宙関連ビジネスに求められる高度なクラウド環境を迅速に構築し、サイバーセキュリティリスクの最小化と国際的なコンプライアンス対応を支援するサービス『Atmosphere』をリリースいたしました。


 宇宙ビジネスに必要なクラウド運用環境の構築【Atmosphere 】

 https://space.fusic.co.jp/


最適なクラウド環境の設計や構築に課題を感じている方、サイバーセキュリティ対策でお悩みの方など、ぜひ当社にご相談ください。



おわりに

イベントに参加し、様々な方の話をうかがうことができ、刺激を受けるとともに、今後の宇宙産業の拡大可能性を実感しました。

今後、宇宙産業はますます盛り上がり、楽しみな業界であると感じています。

当社は、これまで培ってきたWeb開発・AI・IoT、クラウド技術をベースに、日本、そして世界の宇宙産業を支援していきます。