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【ライヴレポート】Fun* Music ‘22、Fusic軽音楽部3回目のライブイベント #賀来レポ

2022.09.07

イベントレポート

こんにちは!Fusic軽音楽部、賀来です!

9月3日(土)、Fusicオフィスから徒歩4分にあるライブハウス「四次元」で、
Fusic軽音楽部(部長:広沢)の3回目のライブイベントFun* Music ‘22が開催されました。
社員80人の会社から8バンドが出演しました。

※お借りしたライブハウス四次元さんが定める感染対策に則り、
出演者は出演時以外マスクの着用必須、観客のマスク着用必須、来場時の検温と消毒対応を適切に行い開催いたしました。


過去のイベントの様子はこちら。

2018年 「Fun* music vol.1」#山本レポ

2019年 「Fun* music vol.2」#安武レポ


コロナウイルスの影響を受けて、2020年、2021年と開催できませんでしたが、我慢に我慢を重ね、今年ようやくこの日を勝ち取りました!

忙しい業務の合間を縫ってスタジオに通い詰めたのはこの日のため。

そして迎えた当日。天候は大雨!


11:00。リハが始まります。

「緊張する〜」「足が震える〜」「顔がこわばってるよ!」など、そわそわした声があちこちで飛び交いつつ、
ライブハウスならではの楽器の生音が会場に心地よく響き渡り始めます。


14:30。いよいよ開演!

Sand Eyes



緊張の張り詰める空気を切り裂くように登場したのが、三度目の正直、Sand Eyes。

過去に何度か結成されるも、一度目はコロナ、二度目は怠惰、
そして三度目でようやくステージに立つことができたリーダーNaoya(宮川)悲願のバンド。

ライブ企画のタイムテーブル調整時に、後続の本部長・部門長バンドskyから
「トップバッターはこの俺たちがやる。代われ。」との申し出がありましたが、
Naoyaが「俺たちがトップバッターでないならここで腹を切る」と部門長自宅の玄関に座り込んで直談判し、
まさかの1番死守(←メンバーの想像込み)。

「カサブタ」「Butter-fly」とアニソンの名曲で場内を沸かせました。
が、おそらく一番オーディエンスの記憶に残ったのは「宮川くんってそんな声出るんだ!?」とまで言わしめたNaoyaのアツイMCかも?


sky


今回のライブの最小人数バンドにして、本部長・部門長だけで結成された3ピースバンド、sky。

くるりの「ワンダーフォーゲル」「HOW TO GO」「ロックンロール」を演奏。
本部長・部門長の安定感と連帯感は本業だけではなかったようです。
シンプルであるが故に、逆に誤魔化しの効かない編成ですが、
まるで何年も活動をともにしているバンドのようにタイトなビートとグルーヴでオーディエンスの体を揺らしていました。
ドラムと一体化してるかのようにしなやかに叩く山本、ピアノ歴も長く音楽の基礎が盤石であることがベースから滲み出ている杉本、
激シブなサンバーストのテレキャスターを構えてスマイリーなボーカルを届けた甲斐。ブラボーでした!


天上天下唯GAO独尊



バンド完全未経験のボーカルGAO(佐藤)。
その彼女のボーカルとしての素質をいち早く察知し、野性の嗅覚で集まったバンド、天上天下唯GAO独尊。

GAOの大好きなJudy And Maryのヒットチューンをお届けしました。
そんなGAO、「緊張する〜」と言う割に、高音でも減衰しないその持ち前の歌声でステージにかわいく堂々と立ちはだかりました。
その姿はまさに、天上天下唯我独尊状態。ネーミング通りのバンドになったと、名付け親の筆者も大満足(*)。
難易度の高いジュディマリのリズム隊を見事に再現してくれた岡嵜、岡部のおかげで、筆者はギターを弾くのが気持ちよかったです。
ご馳走様です。

*「唯我独尊」を「私がただひとり尊い」と解釈するのは誤用のようです……。


nanica



ライブハウスの時をジュディマリ90年代から、2000年代に引き戻した5人組、nanica。

あいみょん、sumika、サカナクションを演奏してくれました。
吹奏楽出身の岡部(dr)、バンド経験豊富な吉野(ba)をリズム隊に、赤いテレキャスターが映える政谷(gt)、
目の前に置いたキーボードを楽器としてよりも圧倒的に左手の置き場として活用していたことが話題になった安河内(vo)。
そんなFun* Music常連メンバーに囲まれて、YAMAHAのサイレントギターを片手にステージに佇む德永は初ステージ!いい音してましたね!


hirushika



中休憩を挟んで2nd setのトップを務めた、ヨルシカのカバーバンド。

セットリストは「ただ君に晴れ」「Shout Baby」「八月、某、月明かり」。
ボーカル、ツインギター、キーボード、ベース、ドラムという6人からなる今回の最大構成のバンドから奏られる音は厚みがあって、
ノリノリのグルーヴを紡ぎ出してくれました。前のバンドから連続ステージの政谷はhirushikaではリズムギターに回り、
リードギターを取った山路(友)は「緊張した」と語るものの、観客が思わずスマホで撮影したくなるほどのトリップした表情で演奏に入り込んでいました。
過去のFun* Musicではギタリストとして登場していた内田は初のベーシストとしてのステージ!


20卒



メンバー曰く、広義で「20卒」のメンバーが集まったバンド、20卒。

花譜、まふまふの楽曲を演奏。衣装やメイクのビジュアル面、そして音域、声質、アーティキュレーションといった演奏面でも
クオリティのレベルが一段上のボーカルを擁し、見事に現代のサウンドを表現してくれました。
過去のイベントでは、観客のエースだった清家が何とベーシストデビュー!会場内「シロー!」の野太い声援が連呼されていました。
夛田は隠れた特技キーボードで初出場。
ドラム瓦は本日3度目の登場でしたが、難しい曲も最後まで叩き切ったようです(打ち上げでは「もうなにもしたくない…」というTシャツを着ていました)。


リマオラン



マンドリンがいる、鍵盤は2本、楽器を持ち替える人がいる、4曲ともボーカリストが違い、コーラスを取る人も変わるなど、
なかなか特異な編成であり、筆者がPAだったら頭が爆発しそうなバンド、リマオラン。
バンド名は、メンバー治田の得意なインドネシア語で「5人」という意味。

あいみょん、桑田佳祐、スキマスイッチ、aikoを演奏。
フラットマンドリンを抱えてハルノヒを歌い上げた中林、人前でピアノを弾くのは中学生ぶりという治田にとっては、初めてのFun* Music。
「先生!」コールの鳴り止まない軽音楽部部長、広沢先生は「波乗りジョニー」で会場を沸かせました。
筆者はベースで参加。潔くタイトなビートを刻む吉野とのリズム連携は、大船に乗った気分でした。


Zetton



Fun* Music大トリは、前回に引き続き、代表の納富率いる最強音楽集団Zetton。

「お願いマッスル」「プレイバック Part2」「Permission to Dance」。
釜山亭(Fusic御用達の韓国料理屋さん)到着5分で決まったというこのセットリストのセンスがすごいw

カスタムオーダーの5弦ベースでリズムの中核的存在を担った平尾さん(D-ZERO社)とエキスパート伊藤の最強リズム隊。
ステージ上でサイドチェストを惜しげもなく披露したキーボード濱野とGibson USAの激シブレスポールが光るギタリスト納富の息もバッチリ。
母国韓国から家族がYouTube観戦していたというボーカル、Fusicのミスター・エンターテイナー、ドヒョンは、期待を裏切らない弾けっぷり!
「まぜるな危険」の5人組が混ざってしまった感。
それまでの会場の熱狂をさらに全て飲み込んでしまうかのような圧巻のパフォーマンスは、まさに「最後の怪獣」ゼットンでした。



恵まれなかったのは天候だけ

つまり天候以外は全てに恵まれました。

まず、オーディエンスの皆様に恵まれました。

社員の家族、友人、さらにはなんと本業でのお取引先の方々など、様々な方々が足を運んでくれました。
初の試みであるYouTubeライブでも多くの方が観にきてくださいました。アーカイブでも観られます!



そして何より、ライブハウスにも恵まれました。

数々のミュージシャンがここで自己表現をしてきたんだなという熱気が、四次元さんのライブハウス空間には染み付いていました。
またこの日のイベントは半日の間に8バンドが入れ替わり、みんな遠慮なしで好き放題リクエストするという、
絶対PAさんにとっては激務!それなのに、スタッフさん嫌な顔一つせずに一生懸命対応してくれました。


音楽の力

みんな本当に楽しんだようで、音楽のパワーの凄さを体感した一日になりました。
今回出演しなかった人から、次はステージに立ちたい!楽器を始めたい!という声も上がっています。
音楽というのはポジティブなパワーを波及する力がとても強いアートなんだなと実感します。
そして、Fusic軽音楽部、Fun* Musicにはどんなレベルの人でも歓迎する包容力があります。


来年の開催も楽しみです!


最後にカメラマン宮川の写真を載せて、レポートを終わります!