MENU

WHAT IS Fusic DOING?Fusicってなんしようと?

マップボックス・ジャパン合同会社とのパートナー契約を締結。「フィールド✕IT」で拓く新たな地図ソリューションの展望

2024.04.19

取り組み




Mapboxとのパートナー契約について

この度、当社とマップボックス・ジャパン合同会社(以下、マップボックス社)は、「フィールド×IT」による革新的な地図情報サービスの開発と提供を目的とし、パートナー契約を締結しました。


マップボックス社が提供する『Mapbox』は、先進的な地図開発のためのソリューションです。社内外の様々なデータを自由に組み合わせ、ユースケースに最適な地図を構築することで企業のロケーションデータ活用を促進します。


今回は、当社の先進技術部門に所属するエンジニアの毛利と伊藤、事業推進部門で宇宙分野を担当する雜賀に、当社とマップボックス社とのパートナーシップにおける今後の展望をインタビューしました。

当社の技術と『Mapbox』のソリューションを組み合わせることで何が実現できるか、そして店舗、工場、圃場、そして宇宙といった『フィールド(*1)』におけるIT技術について聞きました。


(*1)フィールド:店舗や工場、圃場、宇宙などといった屋外かつ広範囲な場所を、当社独自につけた名称


地図とFusicの技術を組み合わせることで、何が実現できるか

Fusic毛利)地図というのは、システムにおいて最終的にユーザーの目に触れるUIを担当する領域の技術です。リスト形式ではわかりづらかったデータでも、地図上にマッピングすることでユーザーが直感的にデータを理解することが可能になります。こういった地理情報をデジタルマップ上で可視化し、処理するシステムのことをGIS( Geographic Information System:地理情報システム)と言います。


Fusicは「技術結合力」が強みの会社です。例えば、IoTで取得したデータをクラウド(AWS)で処理し、Webシステムに表示させ、システムに蓄積したデータを機械学習で分析するといったことを、当社では一気通貫で行うことが可能です。 『Mapbox』のソリューションを活用し地図によるインサイトを得ることで、よりネクストアクションにつながるシステムの開発ができると考えます。


『Mapbox』はカスタマイズ性や精度に優れているので、地図機能における様々なご要望にも応えられると思います。





「フィールド」にITを
Fusic伊藤)地図を有効に活用していただけるのは、『フィールド』つまり屋外かつ広い場所を対象に事業をされている企業様だと考えています。

『フィールド』における当社の開発事例として、以下が挙げられます。

株式会社 電通九州様
圃場を観測した人工衛星データの活用
人工衛星データを用いて農作物の収穫時期と価格予測を行い、広告投下のタイミング最適化プロジェクトを行いました。
 https://fusic.co.jp/news/692

株式会社現場サポート様
重機管理IoTソリューション
遠隔で重機の場所や稼働状況を管理するソリューションを開発しました。

株式会社サニックス様
太陽光発電サポートシステムの構築
太陽光発電システムより発電量などのデータを取得し、解析後データをグラフでわかりやすく表示しました。

ほかの業種でも、例えば多数の店舗を持つ飲食店や、地方公共団体における市民サービスや災害対策にも、地図ソリューションは有効に活用いただけると思います。当社はAWSパブリックセクターパートナーでもありますので、東京農工大学様や宇宙航空研究開発機構(JAXA)様など、公共団体様とのプロジェクトの知見も豊富です。
 
また、『フィールド』でシステム開発をする際には、当社のパートナー企業である株式会社ソラコム(以下、ソラコム社)の製品の活用が可能です。例えば、クラウドとの連携が容易なソラコム社のSIMカードにより、 Wi-Fiによるネットワークを確保できない場所であってもシステムを導入することが可能です。

豊富なプロジェクト経験やパートナー企業様のソリューション活用により、『フィールド』におけるシステム開発の成功にしっかりと伴走します。




宇宙事業における地図の可能性
Fusic 雜賀)伊藤からも紹介があった通り、当社では宇宙事業にも進出しており、人工衛星データの処理をGIS上で行なっています。衛星画像を使ったソリューションの提供では、地図情報と人工衛星データを統合し解析をするので、地図情報の更新が必須です。『Mapbox』では衛星画像や高解像度の航空画像を、日々データプロバイダーと連携し、ベースマップが更新されているので、『Mapbox』の美しい地図上でタイムリーにサービスを運用することが可能です。

さらに『Mapbox』はリアルタイムデータなど動的な情報を表示できるのも魅力的な点です。今後さらに衛星の機体数が増え、リアルタイムで人工衛星データが提供されることが可能になる中で、災害時の被害状況の迅速な把握や、AIを活用した交通量や人流解析によるマーケティングなど、様々な意思決定を支援するアプリケーションの開発を、『Mapbox』を通じて実現可能と考えています。



今回のマップボックス社とのパートナー契約により、GISの領域において、より良いソリューションのご提案が可能になりました。店舗、工場、圃場、そして宇宙といった『フィールド』を対象に事業を行われている企業様の事業の成功に、ぜひ伴走させていただきたいと考えております。
ご興味のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。