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WORKS開発事例

顧客名 株式会社教習所サポート/ミナミホールディングス株式会社

​指定自動車教習所で運用可能なオンライン学科配信システム「ドンドラONLINE」の開発

セールスポイント

  1. 1

    顔認証による本人確認

  2. 2

    動画の自動変換・配信機能とさまざまな不正受講対策を搭載した独自動画プレイヤーを開発

  3. 3

    基幹システム連携など学科教習業務で必要な機能を全て搭載

お客様の課題

2020年12月に指定自動車教習所でのオンライン学科教習の実施が警察庁に承認されたことにより、南福岡自動車学校を運営されているミナミホールディングス様においても学科教習のオンライン化を積極的に進めたいと考えていました。しかし、学科教習動画の配信方法や教習所業務との連携方法、さらにオンライン学科教習における要件や制約(本人確認、不正受講チェック、動画配信など)をどのように解決していくかが課題でした。また、ミナミホールディングス様は自動車学校向けのコンサルティングやサービス展開もされており、今回の仕組みを他の自動車学校へも提供できるSaaSとしての開発を希望されていました。

ご提案内容

まず始めに教習所の業務フローやオンライン学科教習での制約の解決策を、技術と運用の両面から一緒に検討を行いました。その後、プロトタイプシステムを構築し、南福岡自動車学校様での試験導入において使用感や改善点の洗い出しを行い、本運用を経て、他の自動車学校への導入と、段階的に拡大するように進めました。教習動画は様々なデバイスで視聴できるようにブラウザ上で実現しました。そのために動画はElemental MediaConvertでHLSへ変換し、CloudFrontとS3を利用して配信しています。また、Rekognitionの顔認証機能を利用して本人確認を実現し、受講確認のためのログや画像取得にサーバレスを採用することで今後のサービス拡大にも耐えられる構成としました。

導入効果

南福岡自動車学校様で当システムの利用が進み、現在では対面での学科教習はほとんど行われなくなりました(一部教習を除く)。 そして全国の自動車学校への導入数は増加し、2022年3月現在で80校ほどが利用するまでに拡大しています。また懸念されていた学習効果についても対面時に比べ向上しているという結果が出ており、教習生の利便性向上や感染症対策にも繋がっています。さらに教習所としては指導員が毎時間の学科教習を実施しない点でコスト削減となり、その時間を使って技能教習を行い、受入人数を増やすことで収益を伸ばすことにも貢献しています。サービス運用として、基幹システムとの連携など業務効率化のための改善も継続的に行っています。