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WORKS開発事例

顧客名 株式会社福岡銀行

請求書の電子保存と電子送付を可能にする「請求書ボックス」の開発

セールスポイント

  1. 1

    サーバーレスでスケーラブルなOCR処理

  2. 2

    機械学習エンジニアやデザイナーも交えての一気通貫での開発

  3. 3

    お客様とともに詳細仕様を詰めながら短期間で開発を行うコミュニケーション体制

お客様の課題

株式会社福岡銀行様では、企業に対応が求められる各種制度への対応や受発注業務から銀行決済までの業務効率化の支援を目的として、「請求書ボックス」の開発を企画されていました。企業にとってインボイス制度や電子帳簿保存法改正への対応は喫緊の課題となっています。特に電子取引の電子保存義務については、新たなシステム投資を迫られているケースも見受けられます。「請求書ボックス」では、これらの課題に対応するため、電子ファイルや紙で受け取った請求書をOCRで読み取り電子管理する機能と、自社の請求書PDFをそのまま電子送付する機能を提供します。

ご提案内容

一度に複数の請求書を登録できるようにするため、OCRによる請求書の読み取り処理をサーバーレスで構築し、複数の請求書を並行して読み取る機構にしました。OCRの処理は複数のサービスを比較検討し、開発時に最も精度が高かったAzureのComputer Visionを採用しました。OCRの精度を高めるため、ハンコの除去やコントラスト調整、傾き調整などの前処理も入れています。また、「請求書ボックス」は公開サービスのため画面のデザインやUIも重要でした。そのため、開発メンバーにデザイナーも加え、デザインも含めた一気通貫での開発も行いました。さらに、各種制度の施行のタイミングに合わせて提供することが重要なサービスであるため、短期間での開発が必要でした。一方で、大枠の仕様は決まっていたものの、細かい部分は未定でした。そのため、週次の定例やBacklogの導入によって密にコミュニケーションを取れる体制を作りました。

導入効果

請求書の読み取り処理をサーバーレスで構築することにより、請求書を一度に何枚登録しても一定の時間で読み取りが完了するようになりました。また、OCRの前処理や適切なOCRサービスの選択により、高精度の読み取りが実現できました。デザイナーが開発メンバーに加わることで、実装前からFigma上で具体的なデザイン・UIについての議論ができ、お客様にご満足いただける画面に仕上がりました。また、週次定例やBacklogなどの密なコミュニケーションにより詳細まで仕様を詰めることができ、途中で要件が変化しても都度すばやく対応することができました。