セールスポイント
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1
大量の電力使用量データを分析するETL基盤
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2
LINEメッセージを素早く送信するサーバーレスシステム
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3
瞬間的な大量同時アクセスをさばくFargateを用いたスケーラブルなコンテナ環境
お客様の課題
電力の供給不足や原油価格の高騰などの影響による電力需給ひっ迫時に、効率的に電力を使うための仕組みづくりの構築が重要になる中、国の施策である、電力会社が実施するインセンティブ型デマンドレスポンス(Demand Response、対価を支払うことで節電を促す取り組み、以下DR)に相当する、節電量を評価する節電プログラムに対して補助金が支給されることが決定しました。西部ガス株式会社様においても、同プログラムを利用したサービスをお客さまに提供したいというニーズがありました。
ご提案内容
当初、西部ガス株式会社さまは、西部ガスマイページと公式LINEアカウントの連携を進めており、この連携済みのお客さまに対して、LINEを活用したDRの施策ができないか検討されていました。国の節電プログラム要件を満たしたうえで、上記の仕組みを利用して実施可能なDRのフローとそれに必要な機能、さらにお客さまに節電を訴求するインターフェース施策を一緒に検討し、設計をしました。今回のサービスには多くのお客さまが参加されることが見込まれていたため、日々の電力使用量データの分析・計算処理やLINEメッセージの大量送信に係る処理や大量同時アクセスをさばくために、AWSのサーバーレスサービスを駆使し、安定的に低コストを実現しました。また、今回は西部ガス株式会社さまの基幹システムとのデータ連携もあり、様々な要件に対してもAWSのマネージドサービスによって柔軟に対応することができました。
導入効果
国の節電プログラムに沿ったDRの施策を行うことができました。また、LINE連携したお客さまへのDR告知のメッセージ送信もスムーズに行え、メッセージ文章や送信タイミングの試行錯誤を行いながら、節電促進効果の最大化を図ることができました。また、節電達成度合いに応じて付与される節電ポイント計算に、節電参加ボーナスの機能を導入し、ボーナス倍率変動による節電促進の効果測定も実施できました。結果的に一定の節電効果もあり、電力供給のバランス調整の効果を実現しました。